消費と節約と貯蓄と投資と借金と保険と寄付 --お金7变化。この7つの概念を俯瞰して見れる人材になろう。お金は道具でこの7つの間を形を変えて行き来します。

このブログは、テーマが「投資」ですので基本的には投資の話を中心に書いているのですが、今回は、もう一つ俯瞰的に見て、「お金」全体の働きについて書いてみたいと思います。

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お金の手段として役割を把握することで、投資の目的、なんのために投資をやっていたかを確認できればと思っています。

お金を役割によって、消費と節約と貯蓄と投資と借金と保険と寄付の7つくらいに分類できます。お金はその時々でいろいろ形を変えていきます。シームレスな概念ですね。

これらのお金の役割を、目的、特徴、効用、時間軸の観点で分類したいのが上述の図です。

■収入

この世の中、稼がないと生きていけませんので、皆さん何らかの手段で収入を得ています。ということで、目的は生活維持。お金の現在・過去・未来でいうと現在の話になります。この状況ですとお金は今ここに存在している状況なので、増えたり減ったりはしません。

■消費

得た収入でモノやサービスなどを購入します。
こちらも現在の話です。
お金はあったに越したことはないのですが、消費はすればするほどその気持的効果が薄れていくのが特徴です。効用が逓減するといいます。生活維持のための消費は最低限必要ですが、贅沢のための消費はどんどん効果が薄れてしまうということですね。

儚い(はかない)ですね。

こういう側面があるため、全宅としてお金を使うことが少し敬遠されているのだと思います。

■節約・貯蓄

節約して、貯蓄することは、目的は備えになります。未来の不確実に対応するためにストックしておくということです。時間軸は未来。
お金というか、貨幣の機能として、「価値貯蔵」というのがありますが、お金は腐りませんので将来に備えることができるわけです。物々交換の昔でしたら、腐るものはどんどん劣化していってしまいましたので、お金で貯蔵、未来に備えるというのはとても重要な機能になります。

■投資

こちらも目的は時間軸です。ただ、節約・貯蓄と違うのは、成長するということ。もちろん減ったりもします。後で話しますが、資本主義の中心的役割ですので、お金を得るという目的に対しては、収入と大きく違うわけです。

■ローン・借金

こちらは、投資の反対側になります。未来についてお金を使う方の話です。ほとんどの皆さんは収入の範囲でお金を使っていきますが、どうしても大きな買い物になりますと、将来のお金を先使いする必要があります。

■保険

保険は将来の備えです。時間軸は未来に向いていますが、こちらは不測の事態に備えて、お金を掛けておくという行為です。
悲しいのは、その効果を得られるときは、不測の事態、つまり不幸な時であるということです。

■寄付

寄付は不思議な行為です。直接的に約束されたリターンはありません。それでも、人によっては大きな効用を得られる行為です。
人間としての根源的な、世の中のためになりたい、人のためになりたいという自己犠牲の感情がベースになっています。

■7つの関係性、2項対立でくくる

以上の7变化のお金をいくつかの観点でグルーピングしてみましょう。

(資本主義観点)
資本主義では、資本家と労働者という2項対立の概念があります。
収入を得るのは労働者的、投資によってリターンを得る行為は投資家的であると思います。

(未来のお金を・・・)
未来は不確実です。予測不可能であります。
この状況で、未来にお金を貸し出して、リターンを得るのが投資、貸してもらうほうがローン・借金となります。ちょうど逆の行為です。
できる限り貸し出してお金に働いてもらったほうが良いですね。

(未来への備え方)
節約・貯蓄と保険はともに未来への備えになります。ただ、違いは、自分のお金で備えるかどうか。自分だけの力で備えるのが、節約・貯蓄。人の力を借りて、つまり多少お金を上乗せして多くの人の互助会的要素で未来に備えるのが、保険となります。

(未来への期待、直接or間接)
将来へのリターンを期待してお金を預けていくのが、投資や寄付となります。しかしながら、直接的なリターンを期待するのが投資、間接的なリターン、回り回って帰ってくることを気多するのが寄付です。もっというと寄付はリターンなんかは期待していないかもしれませんね。

■最後に

お金というのは物理的には紙幣やコインとして目の前に存在していますが、その役割は多岐に渡ります。
これらの意味や目的を踏まえて、適切に働かせたいですね。

ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!
amzn.to/2G1VtGw 
ビジネス社さんより出していただきました。

この記事のまとめ:

  • お金には目的や役割によって、7つほどに分類される
  • 各々の、目的や効用、時間軸的意味を理解しよう
  • 2項対立の概念もあり、適切にお金に働いてもらおう