人生、レイヤーを意識しよう --経済にしても、経営にしても、層(layer)が積み重なって成り立っていることを理解しよう!軍隊、インターネット、企業戦略を例に。ヽ(^o^)丿

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経済にしても、経営にしても幾つかの階層が連なって業界、もしくは世界が成り立っていることを意識することは非常に重要かと思います。仕事に関して皆さん苦労されることも多いと思いますが、特に仕事の成果については自分がやった成果、組織の成果を分けて認識することが重要だと思います。

その中で典型的(typical)な類似の事例をあげるのですが、①一つは軍隊の仕組み、②一つはネットワークの仕組みを見ながら、レイヤーを意識した物事の見方を考えてみましょう。
そして、最後に企業戦略も階層があることを学びましょう。

軍隊の仕組み


軍隊は典型的な階層構造になっています。
目的は、指揮命令系統を明確にすることにより、上意下達の組織運営をスムーズにするためです。
下記の表は、自衛隊組織と米国の軍隊の組織の体系です。

※こちらの表は、自衛隊の組織図。http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2004/2004/html/1651c1.html からお借りしました。

※こちらは、米国。http://osm.a.la9.jp/English/USmilitarykaikyu.gif からお借りしています。

さて、軍隊の方は指揮命令系統があっちこっち行って混乱しないように細かく層を分けているのですが、普通の世界や組織にいると非常に窮屈なのではと思ってしまいます。

サラリーマン的な感覚でいうと、上司の命令は絶対で歯向かうことはだめ。しかも、生活様式や服装、日常の待遇までも明確に分かれている。なんか、嫌だなぁと感じるかと思います。
しかしながら、一つ裏返して見ると、各層で役割が明確で、それに伴った責任も限定されるということが言えます。

組織を円滑に回すために、厳格に規律を規定しているのですが、きっちり権限と責任を分けているので、ある意味、中の人は気楽で、人間的であるのかもしれません。

では、それを機械に当てはめるとどうなるかを見てみましょう。インターネット、通信の取り決めを見てみます。

ネットワーク・インターネットの仕組み

次は、ネットワークの仕組みを話したいと思います。私も仕事柄、ネットワークを利用する事業をしていて、さらに若い頃はそういう部署にいましたので、ネットワークの基礎知識は押さえています。
インターネット(と言うか通信)の仕組みを勉強した人は分かるのですが、その仕組みは非常に秀逸な階層構造だと感じると思います。

まずは、インターネットのベースの概念となっているOSI参照モデルを。

図は、http://www.infraexpert.com/study/networking3.html からお借りしています。

通信の推奨モデルは上記のように、7つの層(レイヤ)に機能を分けて考えられています。
レイヤの間は、通信プロトコルという規約で厳密に決められています。まあ、電気の世界は0と1の世界ですので、厳密にしないと通じなくなってしまいますので。
この点、人間ですとコミュニケーションで乗り切れることも多いのですが、機械は融通が聞きません(笑)。

インターネットの機能を、代表的なレイヤで説明すると、
レイヤ2 機器同士の仕様の違いを吸収
レイヤ3 世界中の機器で通信ができるように宛先をユニークに決める。IPアドレスという世界に一つづつ振られた住所で届けます。
レイヤ4 送られてきた情報の断片を組み立てたり、情報が壊れた場合、再送したりします(一部のプロトコル)。
レイヤ5以上 人が見えるように表現を調整します。

以上を踏まえると、軍隊以上にレイヤの役割と責任が明確になっています。でないと通信できませんからね。

企業経営戦略の仕組み

では、企業ではどうでしょうか?
企業では大きく分けると、以下のようなレイヤがあるかと思います。

①企業の理念など
②戦略レイヤー
③下位の事業レイヤー

ほとんどの人は、③の各事業、各業務に携わっているとが多いかと思います。その中で、部や課をマネージメントしたり、業務のリーダになったり、業務を実施する役割を帯びていますよね。

大事なのは、「軍隊」や「インターネット」のように、どの階層でも役割と責任があり秩序立っていること、また、見方や対応方法が全く違うことを理解することです。

皆さん、自分の役割・責任を再度チェックしてみましょう!

その上で、木を見て森を見ず、逆に、森を見て木を見ず、にならないように注意しましょうね。

さらに大事なのは、細かい業務を見ている中でも、一つもしくは二つ上のレイヤからその業務を眺めて、全体の位置づけを確かめることです。

この訓練をすることで、

  • 自分の役割を意識して、最優先に解決、実現すること
  • さらに、上層(経営陣)、または下層(部下)の気持ちを理解して、本質的な解決策を模索すること
ができます。

このように得られた解決策は、きっと企業に役に立つ問題解決になっていることと思います。

この記事のまとめ:

  • 世の中には、レイヤが別れているものが多数存在する
  • 軍隊、インターネット、企業もその仲間であり、役割と責任が秩序立っている
  • レイヤが存在するところに身をおく場合、自分の役割と責任をしっかりと認識すべき
  • その上で、一つもしくは二つ上のレイヤから眺めて、チェックする必要がある