上がる株ほどよく上がる、という株式投資のカラクリ --やってみるとよく分かる3つの法則

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「上がる株ほどよく上がる」もしくは「高い株ほどよく上がる」という言葉を耳にした方も多いと思います。
実はこの言葉には、さりげない株式投資の優位性・本質について、3つの真実が隠されています。
3つの言葉で表してみると、

  1. 上昇の倍率は線形的ではなく、指数的に上がる
  2. 株はあなたのことを知らない
  3. 人間心理
1と2はほぼ同じことを、3は別のことを言っています。これらが何を言っているか、意味わかります?では、そのカラクリを説明します。
ただ、あまりにも当たり前の事を話しますので、ご注意下さい。怒らないでね\(^o^)/

1.上昇の倍率は線形的ではなく、指数的に上がる

アタリマエのことを書きますので、あまり怒らないで下さいね。
今の株価が10として20%上昇すると、12になります。その12が20%上昇すると、14.4になります。決して20%+20%の40%上がって、14になるわけではありません。20%上昇したところで、もう少し我慢をして、もう20%持っていれば、0.4の分お得です。

この例えだとあまりインパクトがないのでイマイチ実感がないですが、極端な例を取り上げてみます。
私は現在最高で15倍になった株式を持っていますが、仮に10倍のものを例に取りましょう。買った時を仮に1とすると、現在は10になっています。
この時点で今日10%上昇したとしましょう。当然本日売買している人は前日に対して、10%上がったと認識して、ちょっと上がっているねという心境で売買していると思います。しかし、この私の場合、10が10%上がって11になっていますが、元値の1からすると10倍が11倍になっていまして、1の100%がこの日の上昇分です。それまで100%増、つまり株価が倍になるのは大変な時間がかかっていましたが(倍にするには結構時間がいる)、この日は1日にして達成してしまっているわけです。

アタリマエのことですが、頑張って我慢して持って育った株は、それまでの倍率分上昇をします。成長する企業つまりfairvalueがある企業を購入することが前提ですが、うまく育てば勝手に倍率がかかって成長していきます。

2.株はあなたのことを知らない

1.で述べたことの前提となっていることでもありますが、株というか株券というか会社はあなたがその会社を1で買おうが10で買おうが知りません。その日に買った人はその人の感覚で5%の上昇と思って買っています。あなたが数年前に購入して、すでに10倍になったことを知らずに5%上昇し、くどいようですが、あなたが50%も上がっていることを知りません。
とにかく、成長株を買ってじっくり待つのは王道です。そして、2倍になる速度は、その後は加速度がついて上昇していきます。その感覚を身につけるのは株式投資の王道です。
そのためには、前提となる成長する株を見抜く力、fairvalueを見抜く力が必要です。これには少しの勉強が必要ですので、頑張る必要がありますが、普段の日常生活から「価値」ってなあにと気にして経済を見ていくことも必要です。

3.人間心理

ここまでに述べてきたような、成長が成長を呼ぶ感覚は、株価が3倍ほどになった頃から直感的に気づきます。今まで株価が倍になるまで結構待って頑張ったんだけど、4,5倍になるのはやけに早いな、という感覚です。ここまできて、さらにその会社が成長の路線に乗ったら、あとは見つめているだけで十分になってきます。手間がかからなくなって、ある意味暇になります。1年に数回、財務諸表をチェックするだけでよいでしょう。
株を3倍まで待てずにすぐ売ってしまう方は、この法則に気づきづらい。放っとけば儲かるものを自ら権利放棄しているようなものです。
この心理に到達できるかどうか、たぶん文では伝わらないと思いますが、やはり実際に株式投資をやってみて気づいていくことが重要でしょう!なお、テクニカル投資の記事でも述べましたが、価値を考えずに投資をするのは私は共感できません。なぜなら、バックミラーでいかに車の後ろを正確に見ても、その後の車が進む状況が予想できるとは思えないからです。

fairvalueに対する市場価格を意識した投資をぜひ考えてみてください。

ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!
amzn.to/2G1VtGw 
ビジネス社さんより出していただきました。