“カルガモ親子投資法” –テンバガー(10倍株)を見つけるための銘柄選び方法のご紹介。ニューヨーク・ウォール街の敏腕ファンドマネージャのお知恵拝借
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2年前から投資戦略を変えました。
その中の一つのエポックメイキングは、中国株から米国株にシフトしたことです。
中国株から米国株にシフトするに至って、幾つかのデメリットがありました。
その一つは、中国株では二季報、四季報と定期的な情報があった中で、米国株ではなかなか纏まった定期的な決算資料がなかったことでした。
FairValueInvestmentで一番大事なのはやはり、会社の価値評価にあると思います。そうすると、財務諸表・計算書類がいかにコストを安く、精度高く、手に入れられるかが重要です。
今回は、米国株式投資で悩んだ挙句、開発(笑)した会社の調査方法をお教えします。
名付けて、「カルガモ親子投資法」。
米国の株式会社を投資するにあたって最初に困った点は、米国の会社の財務諸表が得られない点でした。
確かに、「米国会社四季報2015秋冬号 2015年 10/21 号」のような四季報はあるのですが、どうも内容が薄い。あと、内容の網羅度もかなりつらい状況(まあ、米国の上場企業が多過ぎなのが原因ですけどね)。
中国株をやっていた時は、「中国株二季報2016年春号」というのがあって、700社近くの企業のデータがそろっていたので、この本に乗っているすべての中国企業の財務諸表に目を通していました。年2回、半日ほど掛けて、この700社位の企業の数字を見ていくことになります。
このように、会社の財務情報をできるだけ網羅的に把握するのが私の投資の第一歩ですので、この資料を体に入れられるかは死活問題です。
ちょっと横道に逸れて、これらの資料を得た後にする、私の投資先の選別法を書いてみます。
資料の見るべき観点としては、「利益の成長性」として、過去3~5期ほど利益成長がしているか。感じとしては、だいたい20%増益以上の企業を見ていました。利益の種類はあまり深く考えません。営業利益でもいいですし、経常利益、最終利益でも良いと思います。
ただ、本業を表す営業利益とその他の利益に大きな乖離がある場合があるので、軽く目を通します。その場合は、本業以外に特益、特損が入っているので必要ならその内容を見ます。簡潔に言って、本業以外で益を出していたり、損を出している企業は、私の投資法に合致しない会社であることが多いので、目を通したら投資対象外にすることが多いです。
このように利益指標の成長性を見てくると、30%以上の増益を5期連続で達成している企業はなかなかありません。この時点で数十社に絞られていると思います。
次に、「売上の成長性」を見ます。これで市場が伸びているか分かります。こちらも20%くらいで増収している企業をピックアップします。
以上の観点で、各企業を見ていくのですが、30%の5期連続、さらに増収増益というエレガントな企業は10~30社ほどになっていると思います。
このエレガント企業群をかごの中において、見つめているのが私の投資法でしょうか。
この先は、いつ来るとも分からない暴落までじっとしています。その時までは我慢の段階ですが、暇であれば、上記以外の企業を調べてみたりするのが良いでしょう。決して慌てて売買をしてはいけません。ひたすら待ちです。
で、暴落が来たら、速やかに購入します。
と、ここまでが私の投資方法の購入の仕方になります。
では、話を戻って、このようなエレガントな企業を見つけ出す調べ方ですが、上述の通り、米国株は良い書籍がありませんので、とりあえず、米国のヤフー・ファイナンスを利用することにします。
https://finance.yahoo.com/
ただ、なんせ上場企業が多いので、最初にある程度絞る必要があります。
その絞り方の手法が、上述の「カルガモ親子投資法」です。
方法ですが、今回の目的が米国の成長企業を探し当てることですから、その調査をしている会社を見つけるのですが、その答えは投資信託会社。
世の中には、「米国成長株オープン」などの投資信託がゴロゴロありますので、まずはそのホームページを見つけて、訪問します。すると、だいたいの投資信託は運用報告が毎月や四半期ごとに出ていますので、それを借りてきます。
つまり、ウォール街の敏腕ファンドマネージャの手口から選択しようということです。
各ファンドはだいたい100~200くらいは組み入れ銘柄がありますので、その中から成長しそうなセクターを選んで(医療機器とか日用品とか)、ファンドマネージャが買い入れたばかりの企業をいくつか、だいたい50社くらいピックアップします。
この銘柄を先程のヤフー・ファイナンスで検索にかけて、PL、BS、CSを見ていきます。50社ほど見るのに半日ほどで済むので、楽しく会社を調べられます。今どきは、グーグル先生が翻訳もしてくれますので、企業情報のprofileを適当に翻訳させれば、意味不明ながら会社の雰囲気もつかめます(笑)。英語に強くなりたい方は、ついで英語も勉強できてしまいます。
選択した企業が、ほどよく成長していれば、ヤフー・ファイナンスのマイ・ポートフォリオに入れて、あとはじっと監視するだけ。
たくさんある上場企業の第一次ピックアップを敏腕ファンドマネージャに任せる、ということがこの投資法のミソです。
ちなみに、投資のパフォーマンスですが、まだ初めて2年ほどしか経ってないので、効果の程は分かりませんが、小型株で超成長しそうな企業を見つけたい時に重宝しています。nasdaq市場には伸び盛りの企業が結構あります。
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