「勝ち抜け! サバイバル投資術」 読了 –ピンチを乗り切り資産10倍を目指す方法
いろいろな方から聞かれるのですが、よく聞かれるのは、
「投資を始めたいのだが自分に能力があるのか分からない。なにを勉強したらよいですか?」というものです。
投資自体はそれほど能力や才能は必要なく(ある意味全く必要なく)、自分を律する何か、ルールみたいなものがあればまあまあうまくいくと思います。
バフェットさんも次のように言っています。
「驚くべきことに、一ドル札を四〇セントで買うという概念は、それを学んで即座に効果を発揮する人と全く効果のない人がいます。予防接種のようなものなのです。話を聞いてすぐに理解しない人には、何年かけてもデータを見せても無駄です。彼らは、単にその単純な概念を理解できないようなのです。リック・ゲーリンのような人物は、正規のビジネス教育を受けずとも、バリュー・アプローチを即座に理解し、五分後にはもうそれを実践しています。私はこれまで、一〇年かけて徐々にこのアプローチに転換していった人を見たことがありません。これは知能指数や大学教育とは無関係のようです。即座に理解するか全く理解しないか、どちらかしかないのです。」
(バフェット語録より)
私の場合は、
- 「価値」の高い会社を見つけ出す
- 「価格」が安い時に、それを購入する
というものですので、いいものを見分ける力、そしてそれを欲望なく、ルールに則って淡々と買っていく論理性などを重要視しています。
さてさて、2番目の「価格」が安い時に購入するということで、今までの投資歴では、バブル等の極端な時期に購入するように心掛けてきました。で、この手法はまあまあうまくいくので誰か専門的にやっている人がいるのではないかと思い探していたところ、ちょうどこの本を見つけました。
著者は、ゴールドマン・サックスなどでトレードをされていた方です。
内容も、「バブル」を嗅ぎ分けるノウハウを示してくれおり、非常に役に立つ本です。
バブルの候補としては、
- 中国不動産バブル
- 資源バブル
- 円大暴落
- 米ドルショック
- 中国の市民革命
- 自然災害
などかなり具体的な事例を予想してくれていますので、今後の心構えにはもってこいの本でしょう。
私もそれなりに考えていた想定とかなり合致していましたので、ちょっと安心しました。
また、バッファとしての現金の確保を勧めており、しかもその推奨比率がかなり高いので、私も参考にさせていただきました。今後の戦術を少し変更し、現在キャッシュの確保を進めています。
まあ、バブルというのはいつ来るのかは予想できないものなのですが、中国の不動産は比較的近い将来に弾けそうです。その時までじっとして淡々と進める(と言うか何もしない)のが、これからの私の重要マターです。
冒頭お伝えしたように、この何もしないというのが結構難しいんだよなー。
勝ち抜け! サバイバル投資術 [単行本] 土居 雅紹 (著)
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