Eli Lilly and Company (LLY) 配当が出ました –世界製薬業界9位の大企業、しかも高配当の株主還元

Eli Lilly and Company (LLY)の2014第1四半期の配当が出ました。
インスリン開発で知られる優良医薬品メーカーです。
現時点での配当利回りは、3.30%。

この会社の特色は、研究開発費(いわゆるR&D費)が売上に対して高い、つまり研究開発に熱心で、世の中に初めての薬を供給する技術屋的・基礎学問的情熱を持つ老舗会社です。

皆さんご存知のように、製薬業界は製品独占が効く業界で一つの薬が当たればかなりの粗利益が見込める業界です。
裏を返すと、当たらなければ当然に低利益で、
しかもR&Dには大きな費用が必要とされる厳しい業界です。
また、当たったとしても特許が切れる時が来ると、すぐにジェネリック医薬品に取って代わられてしまいます。

このため、この業界は企業買収を繰り返し、独占製品の品揃えを広げ、経営のばらつきを均そうとする戦略が王道です。ですので、体力がある企業が多くの企業を飲み込み、更に大きくなっていく、それに取り残されると死滅か買収の憂き目にあってしまう厳しい業界です。

企業買収の観点から見ると、株価を維持しないことには企業買収もままならなくなります(株式交換による企業買収が不利になる)ので、株価の維持・企業価値(株価×発行株式数)の増大は生き残りをかけた再優先経営課題となっています。
株価維持には、当然に高配当施策が王道になってきます。
製薬業界の大半の企業が高配当で株価安定の影には、このような競争業界の背景があると思われます。

この会社もこのところの、自分の投資戦略変更で購入した株式です。

製薬業界では、現在世界第9位の会社です(黒枠が現在保有株式)。

http://finance.yahoo.com/q/is?s=LLY+Income+Statement&annual

投稿者プロフィール

もりかずお
もりかずお代表