「電子書籍を無名でも100万部売る方法」読了 --電子書籍出版で成功を収めた米国著者のマーケティングノウハウ

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当書籍は、米国の小説家の方が電子書籍を利用しミリオンセラーを達成したノウハウを記したものです。

章立ては、①電子書籍の現在の状況を説明し、次に②電子書籍での成功のために必要な要件の説明。そして最後に③マーケティング手法を説明している。

第1章では、出版に関わる既存のマーケット手法を全て否定し、新しい電子書籍でのマーケティングを踏まえて、電子書籍の特徴を明らかにしています。その中では、電子書籍を利用したニッチなターゲティング、その顧客の集めることが鍵であると説いており、既存の書籍のマーケティング手法の無用さを暴いています。確かに、電子書籍は読者に立直する方法が既存の書籍と大きく変わっており、認知を得るのはある意味容易いと言えます。
このマーケティングの違いを理解することは、マスメディア広告とWEB広告の違いを理解することに近いと思います。

第2章では、成功の4つの鍵として、①計画の重要性、②ターゲットの確定と信頼の確率、③ビジネス化、④ツールを挙げています。ここまで読み進めると著者が偶然にミリオンセラーを当てたのではないことが分かってきます。むしろかなりWEBでのマーケティング手法を熟知しており、試行錯誤もあったことが分かります。第1章で既存メディアでのマーケティングの失敗を身をもって体験したことも納得です。
この章ではWEBでのマーケティングが明らかになってきますので、興味がある人は手にとって見るのもいいでしょう。ただ、テーマが広くなったこともあって、内容が少し薄くなってきます。特にツールの使い方はありきたりなWEBマーケティングですので、改めて言われてもという気持ちになります。

第3章では、具体的なビジネスを進める方法を説明しています。この章立ては引用します。

  1. 特捜的なコンテンツを執筆する(ターゲットを知る)
  2. WEBサイトの制作
  3. シンプルで機能的なブログを制作する
  4. ブログをプロモーションする
  5. 電子出版する
  6. 1~5を繰り返す
となっています。
この章は、ブログやツイッターの使い方なども説明が入っているので、すでにWEBマーケティングを知っている方は冗長かもしれません。

総合的に見ると、電子書籍の成功方法というよりは、WEBマーケティングに関わる最低限必要な知識が書かれているという構成ですので、すでに詳しい方は読む必要はないかもしれません。ただ、初めてWEBの仕組みを知る人や既存メディアのマーケティングのダメダメさを知りたい方にはちょっとは役に立つかもしれません。

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もりかずお
もりかずお代表