街角経済19 オーダースーツ専門店対決 –グローバルスタイルと麻布テーラーで実際にスーツをオーダーしてみた
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街角経済は、家に引きこもってばかりいてはいけないということで、街に出て経済活動を見ていこうという企画です。
昨年、オーダースーツというものを初めて頼んでみました。グローバルスタイルというお店と、麻布テーラーというお店です。
ともにセミオーダースーツというジャンルで業績を伸ばしているお店で、似たような業態です。実際に、2つの店でスーツをオーダーしてみましたので、セミオーダーのメリット・デメリット、そしてグローバルスタイルと麻布テーラーの違いを書いてみたいと思います。
まずは、そもそも間違いのないところから。
スーツの仕立てには、フルオーダーと既製品とがあると思いますが、このセミオーダーというは、決してフルオーダーというわけではなく、既製品のジャンルの方であることを認識してくださいね。フルオーダーの簡易版というよりは、既製品の選択肢を少し増やしているという感じです。
それはグローバルスタイルや麻布テーラーの価格を見れば分かります。グローバルスタイルなんかは、2着47,000円という驚きのセールをほぼ年中やっており、これは既製品より安い状況です。フルオーダーではこのような価格設定は絶対できないと思われますので、セミオーダーでの良し悪しを踏まえて注文しましょう。
ちなみに、この価格は品質にも反映されてしまっています(詳細は後で)。
それでは、この状況を踏まえて、セミオーダーのメリットデメリットをお伝えします。
メリット
まずはメリットから。
それは採寸。
セミオーダーはフルオーダーとは違うといいましたが、少なくとも採寸はして頂けます。採寸の方法はもちろん簡易的なものだとは思いますが、私のように腕が異常に長かったり、左手のほうが長かったりする場合、キチンと採寸し、それに合わせて作って頂けます。そのために、着心地面は既製品とは圧倒的に違うフィット感を得られます。
このメリットは、着てみると毎日のことですからかなり重要で、またシルエットもそれなりに収まるので、これまで既製品しか着てこなかったサラリーマンの方は一回試してみるのも良いかと思います。
デメリット
では次に、デメリット。
先程、挙げましたが品質。
今回だけかもしれませんが、グローバルスタイルで(今回オーダーした)2着の内、1着のズボンについて、3ヶ所すべてのボタンが1週間でほつれてきてしまいました。3ヶ所同時だったので、これはたぶん工場等の品質管理の問題だと思われます。もちろん、持ち込んですぐに直してもらえました。(*^^*)
この件については、私は安かろう悪かろうで、別に気にもしていませんが、会社の経営者目線で考えると品質管理はうまくいっていないところがあるのかなという感じです。グローバルスタイルさんも現在急成長中なので、日本の管理部門と中国の現場でうまく伝わっていないところもあるのでしょう。
作成までの工程
では、良し悪し論はこれくらいにして、セミオーダーという制度でのスーツの作り方の工程を記します。せっかく両社経験したので。
まず、①お店に入ります(当たり前か)。
そこで、スーツを作りに来たというと、空いている定員さんがマンツーマンで応対して頂けます。
私の場合は、グローバルスタイルさんのときは、池袋の店長さんが対応して頂けました(最後の名刺交換したときに気づいたのですが)。非常に丁寧に対応頂けました。
麻布テーラーさんももちろん丁寧に対応頂けます。^_^
グローバルスタイルさんは、予約という制度があるので、待ち時間を考慮することなくすぐに対応頂けます。一方、麻布テーラーさんはその制度がないため、場合によっては少し待つことがあるかもしれません。実際、私の場合は15分ほど待ちましたし、私のあとにきた方は30分ほど待って待ちきれずに帰っていかれました。この辺は、予約したほうが時間の短縮と精神衛生上いいですね。
最初に行うのは、②生地の選択です。
せっかくオーダーするので、まあ私の場合だけかもしれませんが、ウール100%のほうが良いです。今回は、グローバルスタイルさんで2着のうち、1着はウール100%、もう1着は化繊入り。麻布テーラーさんは1着で、麻布テーラーさんはそもそも生地は全部ウール100%です。やっぱり着てみるとウール100%のほうが良いです。
生地選びの注意点としては、グローバルスタイルさんは反物のような大きな生地を見せて触らせていただけるのでイメージが取れるのですが、麻布テーラーさんは10cm四方のサンプル生地なのでなかなか全体像が掴みづらいところがあります。ただ、麻布テーラーさんもすでに出来上がっている似ているサンプルを持ってきて頂けるので、ある程度のイメージは掴めます。
次は、③シルエット(言葉は合ってるのかな)の選択になります。
下記の図(どっかのサイトからお借りしました)のように、英国、イタリア、米国のような選択肢を頂けます。当然によくわからないので聞きましょう。ヽ(^o^)丿
で、その時の気分に一番合ったシルエットを選びましょう。社会人の方はその時の自分の立場にあった選択をすれば良いかと思います。どちらにせよ、自分が着たいものを着るという意思が重要ですので、定員さんとコミュニケーションしながら、自分の着たい物を作り上げる気持ちが大事です。
そうこうするうちに次は、④採寸になります。
採寸するところのパターンは決まっているのですが、体の細かい所をメジャーで測って頂けます。
この採寸が非常に重要です。この数値を反映したスーツを作って頂けることにより、自分にフィットした感覚を得られます。ここの工程は大事ですので、違和感があればすぐに伝えましょう。店員さんは非常に優しいので、ほぼすべての要望を聞いて頂けます。
ここで、工程は終了。ここまでの行程で、すくなくとも1時間はかかります。非常に丁寧に時間をかけて頂けるわけですね。
あとは、支払いと出来上がり期日を聞きます。
私の経験上、出来上がりは大体2ヶ月後を提示されますが、グローバルスタイルさん、麻布テーラーさんとも1.2ヶ月後には出来上がりのご連絡を頂きました。
最後に、スーツをそれなりに毎日着る方は、セミオーダーは付加価値の高い買い物になります、。価格の割には毎日良い着心地を得られます。
あまりハードルは高くないので是非自分のスーツを作ってみるのはいかがでしょうか!ヽ(^o^)丿
ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
「株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!」
amzn.to/2G1VtGw
ビジネス社さんより出していただきました。
この記事のまとめ:
- 意外と安いセミオーダーのスーツを作ってみよう(フルオーダーのスーツとは違うことを把握しながら)
- その上で、採寸がしっかりできるメリットを享受しよう
- セミオーダーの価値は、時間を使って自分に合わせてくれるところ
- さらに、スーツ市場の激化を把握し、事業における付加価値の大事さを把握しよう
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