100年ほど先を見越して投資を考えてみる –労働者に対して資本家がより優位になる日本の未来
資本主義の世の中になってから、資本家と労働者という二つの機能が存在します。
しかしながら、現代では金融も大きく様変わりし、グローバルな取引ができるようになってきました。また、証券会社の競争によりその手数料も下がり、売買単位も小さく投資できるようになっています。
この状況で、超長期的な目線で投資を考えてみましょう!
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昔は、大金持ちの人しかできなかった資本の取引が、ハードルが下がり、庶民でもできるようになっています。
この状況を踏まえ、庶民である私たちはどのような資本取引をしていくのが良いか考えてみたいと思います。
■銀行に預ける預金も、株式への投資も根は一緒
まず、投資が嫌いな人でも、実際には投資活動に関係しているのは皆さん当然分かっていると思います。ほとんどの人が銀行口座を持って、貯金をしていると思います。貯金自体は銀行がお金を集めて、その銀行がリスク資産で運用することで利息を得て、お金を預けて人に還元しています。
貯金があまり投資の匂いがしないのは、1000万円のペイオフまで元本が保証され、無リスクとなっているからです。経済学では、リスクとリターンはトレード・オフの関係であるとされ、リスクを背負わなければ利息も得られないことになっていますが、国家として国民を守るためにペイオフのルールがあり、預金者が保護されています。
■でも、無リスクから脱却しなきゃ
この状況を一歩進め、投資の世界に足を踏み入れてみましょう。
その先には、「投資家」そして「資本家」という世界に繋がります。資本家は、資本をリスクに晒すことによって、リターンを得ています。
超昔ですと、「地主」という人が土地という資本を貸すことで、「小作人」という人が労働をして農作物を納めていました。現代でも、資本家と労働者というくくりがあって、資本家はお金を提供し大きな設備等を整備し、労働者をそこで働かせることで対価を得ています。
このような2極の話がありますが、今では、労働者(ワタクシのようなしがないサラリーマン)もお金を使って投資をすることが簡単にできるようになっています。一昔前までは資本家に独占されていた資本取引をできるようになっているのです。
で、資本家と労働者はどちらが有利か見てみましょう。
■トマ・ピケティ先生からのメッセージ
「ゼロサムゲーム、プラスサムゲーム、マイナスサムゲーム2–ピケティ教授の統計によりr>g、資産運用の利益率が経済の成長率を超えているようです」で書きましたが、
過去の統計から、r:資産運用の利益率が、g:経済の成長率を超えているという結論になります。つまり、資産を持って運用している人のほうが、普通の経済成長=普通に給料をもらっている人より、利益率が増加している、とのことです。
やはり、ルールを作る側に立つほうが歴史的にも勝ち組になれる条件のようですね。
また、サラリーマンは、税の捕捉率からみても源泉徴収されますしは補足されやすい状況です。
このように、法人税はやや欠点がありますので、少しでも資本家の側にまわるほうが良いのではないかと思います。
この記事のまとめ:
- 投資家と労働者という、資本主義の機能を意識する
- トマ・ピケティ先生の論文からも資本家のほうが有利のようです
- 日本は資本移動が自由な国で、資本家にまわるほうが非常に有利である
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