街角経済 48 リニア新幹線で日本はどのように変わるか? –物流、人流、知流の変化について。(゜-゜)

リニア中央新幹線が、2027年に開通予定です。
これにより、なにが起こるかを考えてみましょう。

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※画像は、毎日新聞社からお借りしています。

リニア中央新幹線は、東京・品川駅から名古屋駅までについて2027年開通予定です。現在、JR東海新幹線が約1時間40分かけているところが、40分に短縮されます。

「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」「ノウハウ」

この新幹線は、人間の生産活動のどの部分に影響を与えるでしょうか?
人間の生産活動は、一つの切り口として、「経営資源」の分配、そしてそのやり取り、移動と捉えることができます。
経営資源の5要素として、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」「ノウハウ」などが上げられます。

「モノ」は、まだまだ重く大きなものも多く、新幹線で運ぶには多大なコストがかかるため、物流の中心である自動車や低速鉄道が主役であることに変わりはないでしょう。

「カネ」は、古くから金融網、インターネットの発達によって、すでにバーチャルなものになっており、実体はありません。もちろん貨幣は存在していますが、現在はマネーのうちかなりの割合が、デジタル化しており、しかも瞬時にグローバルに飛び回っている状況です。カネはすでに革命が起こったあとですね。

「情報」もしかり。インターネットが究極にコストをゼロに近づけました。このため、現代では数多くの情報にアクセスすることが可能になり、コストもほとんどゼロです。また、情報「発信」も同様に自由度が究極まで来ています。情報もすでにインターネットの恩恵をウケています。

「ノウハウ」はいかがでしょうか?
無形なノウハウはすでに共有されてしまっていますが、人が関わるようなもの、そして無形化、デジタル化できないものについては、まだ地域、ローカルにとどまっている状況ですね。

そして、今回のリニア中央新幹線は、「ヒト」の移動に非常に大きな影響を与えると思われます。
1時間40分→40分の時間短縮は大きく、今後、日本はよりローカル性を失っていくことが予想されます。
経済圏のローカル性がなくなることはある意味、損失ではありますが、東京・名古屋の経済圏がつながることにより、新しいサービスなどが創出されることが予想されます。

■物流、人流、知流

このように見てくると、今回のリニア中央新幹線は、人流から始まる革命であると予想されます。
ヒトは、ノウハウに関わる部分も大きく持っていますので、人流+知流の流れが変化し、新しいサービス、ビジネスができるのは楽しみですね。

インターネットが知流を破壊し、構造を大きく変えたように、人流が大きく変化するのは注目する必要があります。

一方、物流の方は、長距離部門についてはまだまだ主役の交代は有りませんが、ラストワンマイルと呼ばれる短距離部分は、すでに大きく変わっています。

この辺を常に気にしておく必要がありそうです。

ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
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ビジネス社さんより出していただきました。

この記事のまとめ:

  • リニア中央新幹線は東京名古屋間を1時間40分→40分にする
  • 「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」「ノウハウ」の変化が生じると予想される
  • 物流、人流、知流の何が変化するかは見極めたい

投稿者プロフィール

もりかずお
もりかずお代表