Perfumeライブの損益を「フェルミ推定」してみた –損益分岐点比率50.28%、意外と儲かる事業なのですね

先日、代々木第一体育館でのPerfumeのライブに行ってきました。

今回はそのライブを、収益・費用面および損益分岐点を見てみました。
かなりの前提が入っていますので、「フェルミ推定」風に適当に想像で試算してみました。
質は低いです。(TдT)

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【収益】
まずは収入の話から。
先日行った東京の公演は、代々木第一体育館でしたので、ホームページで調べると収容人数は、13,243名でした。

客単価は、チケット一人7000円でしたので、代々木の場合の総収入は、92,701,000円です。

では、ツアー全体ですが、今回の「グルングルン」ツアーは東京4回を含めた全14回のツアーで、各会場の公式のキャパシティは下記の通りなので、試算をしてみますと。

[日程] 2014/08/01 (金)
[会場] 広島グリーンアリーナ(広島) 8300人 ⇒ 58,100,000円
[日程] 2014/08/02 (土)
[会場] 広島グリーンアリーナ(広島) 8300人 ⇒ 58,100,000円
[日程] 2014/08/09 (土)
[会場] マリンメッセ福岡(福岡) 13000人 ⇒ 91,000,000円
[日程] 2014/08/10 (日)
[会場] マリンメッセ福岡(福岡) 13000人 ⇒ 91,000,000円
[日程] 2014/08/19 (火)
[会場] 大阪城ホール(大阪) 16000人 ⇒ 112,000,000円
[日程] 2014/08/20 (水)
[会場] 大阪城ホール(大阪) 16000人 ⇒ 112,000,000円
[日程] 2014/08/30 (土)
[会場] 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(北海道) 11500人 ⇒ 80,500,000円
[日程] 2014/09/05 (金)
[会場] 日本ガイシホール(愛知) 10000人 ⇒ 70,000,000円
[日程] 2014/09/06 (土)
[会場] 日本ガイシホール(愛知) 10000人 ⇒ 70,000,000円
[日程] 2014/09/13 (土)
[会場] 宮城セキスイハイムスーパーアリーナ(宮城) 7063人 ⇒ 49,441,000円
[日程] 2014/09/17 (水)
[会場] 国立代々木競技場第一体育館(東京) 13243人 ⇒ 92,701,000円
[日程] 2014/09/18 (木)
[会場] 国立代々木競技場第一体育館(東京) 13243人 ⇒ 92,701,000円
[日程] 2014/09/20 (土)
[会場] 国立代々木競技場第一体育館(東京) 13243人 ⇒ 92,701,000円
[日程] 2014/09/21 (日)
[会場] 国立代々木競技場第一体育館(東京) 13243人 ⇒ 92,701,000円

ということで、収入の部は合計1,162,945,000円。約11億6千万ですね。

【費用】
次は費用を。まずは固定費に当たるものを。

まずは賃借料ですが、代々木第一体育館は、全体の会場利用料として、7,292,600円がかかります。また、設営・撤去・練習のために、追加料金がいるようなので4日間のツアーで1回だけかかるとします。1,923,400円

その他の費用として、来賓室 1回 21,600円、特別室 1回 14,100円、ラウンジ 1回 10,800円、大型映像装置 1日 162,000円、なんかも全部かかるとします。この費用で、208,500円。

また、冷暖房料金というのもありました。当日は、暑くて冷房も効いていましたので、冷房 1時間 30,900円で、9時間稼働させるとして、278,100円。

次は人件費。どの会場でもかかるものとして、スタッフの代金ですが、当日雇う現場管理・運営の人々として、なんやかんやで日給10,000円の人が200人かかるとして、2,000,000円。

以上が、1会場でかかる固定費用で、合計すると、
7,292,600円+961,700円+208,500円+278,100円+2,000,000円=10,740,900円

なお、設営・撤去・練習費用は、今回14回のライブで7会場ですので、1回のライブでは、1,923,400円の半分としています。961,700円。

乱暴ですが、以上の1会場経費が他の14会場にも同様にかかると仮定すると、
14会場では、10,740,900円×14会場=150,372,600円

次に、旅費交通費。

移動するのスタッフの人数を30人として、
平均移動金額20,000円×人数30人×8回=4,800,000円
この人達はツアー中ずっと旅路にあるとして、ツアーは8/1~9/21なので前後7日ずつの14日も加算して、
平均宿泊代10,000×人数30人×(52日+14日)=19,800,000円
となります。また、10人ほどが、ライブの都度、東京から往復するとして、
平均移動金額20,000円×人数10人×7回×2=2,800,000円

以上、14会場のツアーの旅費交通費を合計すると、
4,800,000円+19,800,000円+2,800,000円=27,400,000円

次に外注費ですが、今回のライブでは、映像や音楽の効果をクリエイティブしていた有名な人の発注があると思いますので、そのソフトウェアの外注費は50,000,000円とします。また、セットが非常に凝っていたので、設備などのハードウェアが200,000,000円。
以上、外注費は、250,000,000円
以上が固定費で、427,772,600円となります。約4.3億円ですね。

そして、変動費です。

そもそものPerfumeギャランティ、中田ヤスタカ代(笑)をそれぞれ、売上の5%、5%とします。今回は、売上1,162,945,000円の10%で、116,294,500円です。

と言うことで、今回の営業利益ですが、1,162,945,000円-427,772,600円-116,294,500円=618,877,900円となりました。

で、損益分岐点ですが、変動費率が10%ですので、固定費/(1-変動費率)で、427,772,600円/0.9=475,302,889円。
チケット代が7,000円ですので7000で割って、67,900人が損益分岐となる動員人数となります。
14ヶ所で割ると1ヶ所あたり4817人以上が入らないと赤字です。

今回の14ヶ所の最高動員数は、134,135人で、1ヶ所あたりの最高動員数は9,581人です。
よって、4,850人/9,581人損益分岐点比率は50.62%となりました。

ということで、結論として、Perfumeライブはだいたい50%の入りで利益が出せる構造である、となりました。

以上

追伸1:
かなり経費の算出が甘いので、本当はもっと利益が少ないとは思いますが、そこはご容赦下さい。

追伸2:
書いてみて思ったのですが、漏れが多いですね。
こんな収益・費用がありそうです。すいません。

  • グッズなどの収益
  • スポンサー(チョコラBB)の収益
  • 設備の設置に関わる外注費用
  • 権利に関して生じる費用・報酬
などなど。業界のヒト、教えて下さい。∠( ゚д゚)/

投稿者プロフィール

もりかずお
もりかずお代表