Panera Bread Company (PNRA)6 銘柄紹介 –パネラブレッドの資金繰りを見てみましょう

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今回は、パネラブレッドの「資金繰り」を見ていきます。
良い事業で大きな利益をもたらしていても、日々の資金が足りなくなると支払いが滞り、「黒字倒産」となってしまいます。ほとんどの中小企業は、経営コンサルタントが指導するようなビジネスモデルがなんたらとか財務体質の強化なんてことより、月々の資金繰りで精一杯なところも多く、仕入業者への支払のために月々の入金は足りているのか等々で悩まれている社長さんは多いと思います。
そういう意味で資金繰りを担保する、余剰のキャッシュ(資本の余剰)やお金を融通する銀行家の役割は重要となってきます。

実際の経営コンサルの中には、このような会社運営での実地の経験をした人材は少なく、企業のコンサルをするときに経営陣と噛み合っていないことも多く見られます。その一つとして短期資金の運用、調達があげられるでしょう。

さてさて、では資金繰りの指標となる数字ですが、以下になります。
①棚卸資産回転期間は、販売するものを製造し、製品化した時に在庫として保管しますが、その在庫が売れるまでの期間になります。
②売上債権回転期間は、販売した時に売上債権となりますがそれが回収されるまでにかかる期間です。
一方、③仕入債務回転期間は、販売するものを作るために材料を仕入れますが、その仕入から支払いにかかるまでの期間です。

よって、①+②の、商品を作成し終わり、販売し、資金を回収するまでの期間の合計が、③の仕入れた業者にお金を払う期間より短ければ短いほど、お客様からのお金の回収が業者への支払より早いということになります。

だいたい、事業は、「仕入→製造→支払」という工程に対して、「製造完了→販売→代金回収」の工程のほうが後に来るため、資金がショートしやすい空白の期間ができます。
ある程度資本が大きくなり、余剰があればこれを乗りきれるのですが、乗りきれない場合は「黒字倒産」となります。また、通常の事業のサイクル自体をより余剰資金が必要ない状態に健全に持っていく必要が有るため、上記の①+②<③は大事なことになります。

パネラブレッドは、飲食業ということもあって、資金回収はその場で行われますので、①+②が短いのがいいですね。特に在庫の期間も短いです。
一方、仕入れたものへの支払はかなり長めにとっていますので、資金繰りは非常に良いと思われます。

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もりかずお
もりかずお代表