NetEase, Inc. (NTES)4 配当が出ました --キャッシュフローからみるオンラインゲーム事業の内情
NetEase, Inc. (NTES)、ネットイーズ、網易の2014年第4四半期の配当が出ました。これを機に財務状況を確認してみましょう。第1回目の今日は、キャッシュフローです。
まずはここ3期のキャッシュフローの様子ですが、営業利益が伸びるに連れて、キャッシュも潤沢に稼いでいます。
また、オンラインゲームの会社ですから設備も多くかかる事業で、投資キャッシュフローが多くなっています。
財務キャッシュフローは微々たるもので、負債の影響は少ないようです。負債や純資産・自己資本のところは次回に見てみましょう。
前回記事にも載せてありますが、滝チャートで見てみると、キャッシュアウトしているほとんどがその他の投資キャッシュフローとなっており、純粋な設備投資ではない形で事業を運用しているのが分かります。得たキャッシュのほとんどをほぼここで出しているので、将来はこのキャッシュアウトを制御できればいいですね。
また、減価償却費がそれほど多くないことから、やはり設備はあまり持たず運用しているようです。データセンターやネットワークの運用は借りたり、子会社にやらせているのでしょうかね?
前回記事、「NetEase, Inc. (NTES)3 配当が出ました --中国オンラインゲーム2番手、問題児→花形へ成長できるか?」でも書きましたが、ネットイーズはBCGのPPMで今のところ問題児にいると思われます。今日教科書どおりの見立てではキャッシュインフローもキャッシュアウトフローも大きいので、花型に移ってきている状況かとも思いますが、まだ時間がかかるようです。
今後の事業の成長に期待したいですね。
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