銘柄の選び方と投資法とのマッチングのさせ方 第1回 --私の持ち株・銘柄のについて、どんな戦略のもとに購入して保有しているかを説明します。2202.HK、1066.HK、ISRG、MCO、2328.HK

私の投資法の変遷は、過去の記事「バリュー株投資、成長株投資、ファンダメンタルズ投資、さらにインデックス投資だったり個別株だったり --投資の流儀は色々あるけれど・・・」でも書いていますが、
①黎明期、初心者の頃
②純粋割安株投資の頃
③成長株投資の頃
④成長株を割安に購入しようとする試みの頃
⑤配当利回りも重視し始めた頃
⑥インデックス投資
のように紆余曲折してきましたので、今保有している銘柄もその時々の戦略によって購入したものです。

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今回は、保有銘柄をどの投資法、投資戦略で購入したかを書きますね。あと、購入した理由も。
解説の順番は、私のポートフォリオの時価総額順です。

万科企業 (シンセンバンカキギョウ) 

この会社は中国の不動産会社で、日本でいう三井不動産や住友不動産、三菱地所のような感じです。

この会社は「①黎明期、初心者の頃」からちょうど脱却しなきゃと考えていたときで、⑳年ほど前の中国が日本の高度成長期に似ていましたので、きっと日本のように成長するだろう、そして日本の事例から不動産はかなり伸びると予想して購入した会社です。

実際、この持ち株は30倍くらいになっています。ただ、この会社はそれほど考えて買ったわけではないので、30倍はラッキーですねー。株式分割も多く、また、配当がどんどん多く聞くなっていく典型的な成長企業です。

威高股分(ウェイガオ・グループ)

この会社は中国の医療機器メーカー、医療機器卸の会社です。日本でいうとテルモみたいな会社ですねー。いい会社です。

この会社は当時、30%増益をずっと繰り返していて、速く買いたいな、と思っていたの成長企業です。ですので、「④成長株を割安に購入しようとする試みの頃」になります。
ずっと人気で割高でしたので、なかなか手を出せない感じでした。そんな時に訪れたのが、リーマンショック!これによって、普段は最低単元の購入額が75万円くらいだったのが、1/3の価格の25万円くらいで購入できちゃうバーゲンセールが!早速購入しました。

こんなエレガントな買い方ができましたので、株価も7倍ほどになっています。

総じて、成長株はこのウェイガオ・グループのように、将来の利益成長を見込んでいて株価は割高、あまり買うタイミングがない状況になります。そこでうマーク暴落を活かすのが成長株をさらに加速させるいい方法ですね。

インテューイティブ サージカル(ISRG) 

この会社は、米国のロボット手術、遠隔手術、低侵襲手術の手術機器メーカーです。シェアが圧倒的で、導入後は運用収入、メンテナンス収入もバカバカ入ってきます。しかも一度病院が導入するとスイッチするのは相当コスト高になるため、乗り換えられるリスクも低いです。

この会社も増益具合がすごくて、完全な成長株ですので、「④成長株を割安に購入しようとする試みの頃」の戦術で購入していたのですが、途中からめんどくさくなって、お金ができたらすぐ購入していくという積立投資のような買い方で株数を増やしてきました。正直、「戦術無しで買いたい時に買う」というある意味成長株投資にはマッチする買い方です。

この会社は今も買い続けているので、2倍くらいになっています。

ムーディーズ(MCO)

この会社は、米国の格付会社、金融会社です。格付けという非常に特殊な業態で、先ずあまり資本が必要ないのでリスクは少ないです。信用という超無形価値をバックした会社です。あと、競合もスタンダード・アンド・プアーズのみで、2社の寡占市場となっています。なんというか絵に書いたような事業ですね。ウォーレン・バフェットさんも購入している会社です。事業リスクとしては、サブプライム・ローン問題のときのように、格付け自体が問題になって信用を毀損するときですが、あのときも何やかんや言って乗り切りました。まあ、社会に必要なサービスなのと、さらに2社しかいないので、強いですね。

買い方は、「④成長株を割安に購入しようとする試みの頃」の戦術ですが、上述のインテューイティブ サージカル(ISRG) のように、好きな時、お金が余ったときに買っています。

この会社も7年ほどの保有で株価は3倍位になっています。

中国人民財産保険 (ピーアイシーシ) 

この会社、中国の損害保険会社です。中国はちょっと前まで、一般市民に保険という概念もなくて、広大な市場がありましたので、急成長していました。

買い方は、「③成長株投資の頃」ですかね。この会社も日本の高度成長期を意識して、また事業内容、市場の状況を加味して買いまくりました。たまに、安くなる時もありましたので、そんな時にちょこちょこと買い増ししていました。

株価は、5倍位ですが、数年前の好調の時は、9倍くらいになっていました。
この会社は規模が大きくなるにつれて、株式分割も多く、また配当もどんどん増えていっています。

こんな所で、第1回は終えます。以降数回に渡って、以下の持ち株会社を解説していきます。

康哲薬業(チャイナ・メディカル・システム)
アルトリア グループ(MO NYSE)
バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)
メルカドリブレ(MELI)
香港交易所(HKEX)
グラクソ スミスクライン ADR(GSK NYSE)
中国人寿保険 (シーエルアイシー)
プロクター & ギャンブル(PG NYSE)
バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)
SPDR S&P500 ETF(1557)
スリーエム (MMM)
シェイク シャック A(SHAK)
ウォルト ディズニー(DIS)
ネットイーズ(NTES NASDAQ)
テレコムニカシ インドネシア(TLKM)
ビザ(V)
ユニリーバ インドネシア(UNVR)
Vanguard Small-Cap Growth Index (VBK)
バンクラヤットインドネシア(BBRI IDX)
アボット ラボラトリーズ(ABT NYSE)
ジョンソン & ジョンソン(JNJ NYSE)
イーライ リリィ(LLY)
SPDR S&P 500 ETF (SPY)
HDFC Bank Limited (HDB)
カルベファルマ(KLBF IDX)
フォーティネット(FTNT)
インドフードサクセスマクムール(INDF IDX)

ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!
amzn.to/2G1VtGw 
ビジネス社さんより出していただきました。

この記事のまとめ:

  • マイポートフォリオ、時価総額上位5社
  • 当時の購入戦略
  • 現在の株価の推移を提示