街角経済11 100円ローソンが苦戦している一方、まいばすけっとが好調 –小売業の出店はほんとうに難しい!!戦略が与える影響について
ちょっと前の記事になりますが、経営者ONLINEと言うWEBページに、「「260店舗閉店」100円ローソンが犯した出店戦略のミス」で、100円ローソンの出店戦略ミスについて書かれています。
戦略ミスの内容として、100円ローソンが独自出始めた事業ではなく買収による事業であるため、戦略がなく低迷していること。それにより、品揃えやサービスのコンセプトが不明確であることが挙げられています。また、立地条件の悪さも指摘されています。
我が家の周りの出店具合をgoogle地図で見てみたのが、下図です。合わせて、イオン系のまいばすけっとも掲載しています。
立地は実際の場所を見ないとなかなか分からないので微妙ですが、数はまいばすけっとが圧倒していますね。100円ローソン、まいばすけっととも、図のちいさい赤点も店舗です。
小売のマーケティングはハード面、ソフト面、商品面の三拍子が揃わないと難しいと言われています。では、各々ハード面、ソフト面、商品面で100円ローソンとまいばすけっとを比較してみましょう。
まずハード面で、
- 立地 → 各店舗の立地は不明。ただ、WEB記事によると100円ローソンは悪いらしい。
- 店舗 → 数はまいばすけっとが多く幅広く商圏をカバーしており、都市型の顧客を取り込む戦略と一致している。
となっていて、まいばすけっとに分があるように思えます。
次に、ソフト面。
- 販売方法 → まいばすけっとは基本的に大型スーパーのイオンと同じものを販売している。一方、100円ローソンは新たな安売りコンセプトを買収でカバーしており、戦術にブレがある。
- プロモーション → 優劣不明
- サービス → 優劣不明
となり、少しまいばすけっとが有利です。
最後に、商品面ですが、
- 品揃え → まいばすけっとは都市型スーパーマーケットのコンセプトが明快なので、イオンの幅広い商品からうまくピックアップした品揃えを実現している。一方、100円ローソンは安いだけで、コンビニかスーパーかの品揃えが曖昧。
- 価格 → まいばすけっとはイオンと一貫した仕入れ管理を行っているため、品質に対し低価格が実現しやすい。一方、100円ローソンは社内での全体最適がしづらい状況。
商品面でも、まいばすけっとに分があります。
総合的に見て、やはり大きな戦略に基づいたまいばすけっとの出店の方に分があるように見えますね。
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