街角経済 27 岩城みずほさん主宰のCリーグに参加 --ゲストに金融アナリストの山崎元さん登場。「意外かもしれないけれど大切な」10の運用常識

※画像は、オフィスベネフィットさまからお借りしています。

1ヶ月ほど前の話題になりますが、岩城みずほさんが主宰されている「C-LEAGUE ~貯金と資産運用のモチUP定例会~」の第5回に参加してきました。Cリーグの詳細はこちら

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■山崎さんの話の内容

Cリーグでは全6回に渡って少数で話をしていきますが、第5回の本日は金融アナリストの山崎元さんがゲストで、いろいろ教えてもらいます。今回は、その内容の一部をかいつまんでお伝えします。

冒頭は山崎さんの自己紹介から。
山崎さんは、投資、運用をゲームのように行ったほうが良いとのことで、人生をかけたバクチのような投資は良くないことを強調されておられました。
また、自分自身は、運用が得意でない、と笑いを取る発言も。

また、投資をあまりにも真剣に考えすぎないよう、最低限お金があれば、あとはより良く生きることが大事で、無理は禁物ということですね。

■本題は10の運用常識

そして本日の本題。お金の運用「意外かもしれないけれども大切な」10の運用常識

ざっと題目を並べると、

  1. 投資家の「タイプ」は運用方法に無関係
  2. 資金の使用目的は運用方法と無関係
  3. 運用に目標額はいらない
  4. 金融機関に相談してはいけない!
  5. 投資よりも、貯蓄です!?
  6. 株式は「投資」の、外国為替は「投機」のリスク
  7. 長期投資でリスクは減らない
  8. 低成長でも株式は儲かっておかしくない
  9. 99%の投資信託は検討に値しないクズです
  10. 運用商品は3つ知っていれば十分です!
  11. (おまけ)買値より高いか・安いかは、意思決定に無関係です
どれも面白そうで、なかなか直感と違うものもあります。

では、その中でも印象に残ったことを記します。

冒頭に面白い発言が。証券会社の人が、老人や初心者さんに、あなた向けの商品があるとよく提案しますが、そもそも高齢者、初心者向けの(わざわざ分けた)運用があるか、と言う振りがありました。→答えは、当然に、ない!

また、同様に運用目的・ニーズに資金を限定する・合わせる必要があるか。→こちらも、必要はない。
なぜならお金は「増やす」に決まっているから。増やすという目的は一つで、皆さん同じでよいでしょう、と。

合わせて、4.の金融機関に関してはかなり辛口でした。保険もいらないと話していましたね。学資保険なんかはドアノック商品で顧客開拓商品なので、引っかからないように、とのことです。
また、手数料についてもかなり酷評で、投資家がどんな手数料の投信を買っているかで「バカの値段が分かる」と皮肉を込めて、高い手数料の投資信託を蔑視していました。

5.の貯蓄の話では、「お金はいろいろなものと比べることができ柔軟だ」、ただ、手段なのに目的と取り違ってしまう人が多いとのこと。

また、将来の問題は、運用のようなあやふやなものに頼ってはいけないと釘を差していました。当たり前ですが、投資・運用は余裕資金で。

また、山崎さんは人生の基本公式と言うものを開発していますが、むかし、「運用あり」のものを作ってみたそうです。しかしながら、将来お運用利回りなんかは保証できないので、「間違えるときは安全サイドに間違える」ようなものに改善したとのこと。

7.の長期投資の話はなかなかに面白いです。長期投資については、時間的にイーブン。
長期投資だけではリスクを減らせないため、その都度ポートフォリオを組み替えることが必要。短期の積み重ねが大事であるとのことです。
ただ、あまりに変更を繰り返すと取引コストが効いてくるので、注意。

9.の投資信託についても、かなり辛口。市場リターンに対して、運用スキルリターンは評価不能である。よって手数料はそれ(運用者のスキル)を表すものではな

また、もう一つ超面白いことを。あなたに変な商品を紹介する人が多々現れるが、その金融的商品を解約した後に、人間的にも解約すること(笑)だそうです。

最後の最後に、面白い話がありました。「山崎式経済時計」
第161回 経済循環と運用を時計で考える(上)
バブルを測るのにいいかもしれませんね。

この記事のまとめ:

  • Cリーグ第5回目は、山崎元さんが登場
  • 普通のセミナー等では聞けない、投資の本当の話が面白い
  • 特に、投資信託など金融会社には辛口で、運用の実態がしれてとてもためになった