投資法の変遷 –失敗から学ぶ投資方法、短期・中期・長期?、テクニカル・ファンダメンタルズ?
「投資法の変遷」などと言う大仰なタイトルを付けてしまいましたが、
簡単に言うと私のこれまでの投資の失敗の歴史を、恥を忍んで書いた「自分黒歴史」の投稿です。
投資法というと、次のような切り口で語られていることが多いと思います。
・時間軸の切り口 短期、中期、長期?
・テクニカルかファンダメンタルズか?
私の場合はざっくり言ってしまうと、価値と価格のギャップに注目する投資法ですので、
長期的でファンダメンタルズ重視な投資法となります。
ここに行き着くまでの変遷ですが、恥を忍んで書きますと
①黎明期、初心者の頃
②純粋割安株投資の頃
③成長株投資の頃
④成長株を割安に購入しようとする試みの頃
⑤配当利回りも重視し始めた頃
という5つの歴史を踏んできました。
①の黎明期、初心者の頃は、意思決定の資料も株の月刊誌だったり、東洋経済なんかを読んじゃったりして、全くハチャメチャな頃でした。
当然に元本を常に30%以上下回っており、全く資産が増える予感もありませんでした。
正直心折れて止めようとも思っていた頃でした。
②の純粋割安株投資の頃は、ちょうどバフェットさんの本を本屋の店頭で見かけて、バフェット→グレアムと読み進めていった頃です。
この頃は、割安株指標などの株式の各種指標を学んでいって、少しずつ利回りが良くなっていった頃ですね。
③成長株投資の頃になると、企業の成長について勉強が必要になってきますので、
必然的に、企業経営、企業価値、投資の妥当性評価など、会社経営に関わる知識を勉強していきました。
このフェーズになってくると、株式投資とは全く関係ない感じにもなってくるのですが、ある意味自分の会社との類似点が見つかり、日々の実務に応用もできてきますので、一つ上の目線で株式投資をとらえられる頃です。
④成長株を割安に購入しようとする試みの頃になりますと、価値と価格のギャップというテーマが鮮明になってきて、
企業価値の定量化に進み、さらにマーケットの心理という方面に進んでいきます。
マーケットの心理というと、対立概念としては「効率市場仮説」という「株価はマーケットの心理やすべての価値が織り込み済みだ」という経済学の基礎みたいなところも知る必要がありますし、
またさらにバラつき具合、標準偏差などの確率の基礎知識が必要になってきます。
確率については、私の本業とも密接に関わってくる学問分野ですので、
株式投資、会社経営、経済学、金融などの分野が数学という学問を介して直接の実務と関連してくることに面白みがありました。
ちなみについ最近は、こんな本を読みました。価格の心理学。やっぱり人間のすること、すべてが合理的ではないわけです。株式市場はこんな心理が色濃く反映される所です。
この①から④までで、十数年経っています。
⑤配当利回りも重視し始めた頃は、ちょうど今です。
自分のライフスタイルも絡んできましたので、現在は十数年ぶりに自分の投資戦略・投資戦術を小幅変更している所です。
こうして振り返ってみると、投資の方法は千差万別ですが、
やはり投資をする限りは(つまり投機ではないと言いたい場合は)、
a.ある程度の論理性のある方法論を用い、
b.検証可能な手法を開発していく必要があります。
特に後者は、自分の間違いを認め、日々そして永遠に改善していくためにも、
なにが良くてなにが悪いのかがきちんと説明できるものでないといけないわけですね。
是非皆さんもいろいろな投資法を試して(で、失敗を繰り返して)、a.、b.のような耐えうる投資方法を身につけていって下さい。(^_^;)
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