投資からギャンブル、宝くじの境目 --ゼロサム・マイナスサムゲームにお金を費やしていませんか?胴元の取り分・手数料から見てみよう

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手数料はその主催者が取っていく「胴元の取り分」と考えて、今回は各種手数料観点で物事を見てみましょう。

(純粋に手数料観点で見てみる)
【宝くじ】

還元率は約45%で、(財)日本宝くじ協会の取り分は、約55%
超々々悪質。ほとんど寄付のレベルだと思っていい。
【競馬】
還元率は約75%で、胴元の取り分は、約25%
超悪質
【パチンコ】
還元率は約85%で、胴元のは、約15%
悪質
【ポーカー】
カジノでは、買ったチップの10%程度のようです。
オンラインポーカーでは、5%くらいとのこと。【ルーレット】
1から36までの数字と「0」と「00」の38種類の数字に賭けるゲーム。

「0」と「00」が出た場合は無条件にカジノ側(胴元)の勝ちとなる。
よって、純粋な勝つ確率は、36/38=94.74%が還元率となり、胴元の取り分は、5.26%
まあまあ良心的
(もちろん場所代は別)
【投資信託】
手数料として、「販売手数料」「信託報酬(運用経費)」「信託財産留保額」がある。
「販売手数料」
0%~4%程度。
購入時にかかるため、4%とすると、100万円の投資信託を購入した瞬間に96万円になる計算。「信託報酬(運用経費)」
年利0.2%~2%程度。

「信託財産留保額」
0%~0.5%程度。
売却時にかかる費用。
投資信託を売却する時にかかるお金ですから、この投資信託のゲームから降りるための費用とも考えられます。

以上の費用が最大でかかると仮定して、1年間持って価格の変動がない場合は、100万円が、4+2+0.5%=6.5%控除されます。93.5万円になる計算ですね。

【日本株】
ネット証券では、100万円の株式を購入した時の手数料を見てみると、500円から1000円の間のようです。率は、0.05%~0.1%となります。

【米国株】
ネット証券で、100万円の株式を購入した時の手数料を見てみます。為替を1ドル=100円と単純にします。
手数料は、2500円~4500円。
さらに円をドルにして、そのドルを円にする為替手数料も考えます。
片道2500円のようなので、5000円。手数料と為替手数料を合わせて、7500円~9500円。
率は、0.75%~0.95%となります。

以上を、高い順から並べ直しますと、
宝くじ 55%
競馬 25%
パチンコ 15%
投資信託 6.5%
ルーレット 5.26%
ポーカー 5%
米国株 0.95%
日本株 0.1%
となります。

日本株を1として桁で行くと、
(日本株)1→(米国株)10倍→(ポーカー、ルーレット、投資信託)50倍→(パチンコ)150倍→(競馬)250倍→(宝くじ)550倍
これを逆数にすると、それだけ当たらないということになります。

絶対額総額を気にして見てみる)
これらの統計的確率は大数の法則で、数を多く実行すればするほど数字が近づいてきます。
ということですので、この条件で利益を出すためには、次の2つの観点で打破していかなくてはいけません。
①「統計的条件」以外の条件があるか?「自分の能力」を活かせるか?
宝くじのように、自分の能力を活かす要素が全く無いものは、純粋に統計的条件、そして大数の法則に則ってしまいます。
それに対し、多少自分の判断の良し悪しが入る、競馬やパチンコ、ポーカー、株式投資などはまだ挽回の余地があります。
②確率ではなく、絶対額の夢を買う
今回のテーマでは、確率、つまり相対的な当たりやすさを比較しています。しかし、この議論の中では、投資額に対するリターンの「絶対額」の話は無視されています。
例えば、宝くじのようにいきなり3億円の利益を生み出すには、その他のものですと大きな元手が必要になります。
ということは3億円という絶対額の夢を買うには、選択肢としては宝くじくらいしかなくなります。また、数千円から投資できますので、絶対額を得るということを条件とするならば、失うリスク(投資額)が小さい宝くじも十分、選択肢の一つであるということです。
ただ、ほぼ絶対当たりませんので、寄付のつもりで選択肢を買うという感じでしょうか。確率(相対量)と夢(絶対的な金額)を考慮しながら、くじから投資をバランスよく考えられる人になりたいですね。
FairValueInvestment(公正価値投資)の観点では、この相対量と絶対量の観点は必要なセンスです。さらに時間軸のセンスを加えて、3次元的にベストな価値増大を図っていきましょう!(^o^)丿