ゼロサムゲーム、プラスサムゲーム、マイナスサムゲーム2--ピケティ教授の統計によりr>g、資産運用の利益率が経済の成長率を超えているようです

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前回、「ゼロサムゲーム、プラスサムゲーム、マイナスサムゲーム1 --資本主義の道理について。パイを奪い合うゲームには参加しないようにしよう!」で、株式投資、および資本家側に回ることが非常に有利な状況であることを説明しました。

今回は、前回のプラスサムゲームである株式投資が、さらに有利な立場であることを説明します。

株式投資は、資本家と労働者という2項対立の観点では、資本家の場に立つということです。

ちょっと前に、トマ・ピケティが「21世紀の資本」で、「r>g」の著作を発表しました。このr>gは、過去の統計から、r:資産運用の利益率が、g:経済の成長率を超えているという結論になります。つまり、資産を持って運用している人のほうが、普通の経済成長=普通に給料をもらっている人より、利益率が増加しているという意味ですから、資本家のほうが労働者より富んできているということですね。

まあ、この話は当たり前といったら当たり前で、(税制などで)資本主義のルールを作る人が資本家側ですから、有利になるのは当然でしょう。

このような考え方は、マーケットハックの広瀬さんも主張しておりましたので、先日、私もブログ記事にしています↓。
「労働者には不利なルールの資本主義、資本家への転身をオススメ --広瀬さんのマーケットハックと同じ結論を得た!」

また、ちょっと前に読んだ↓、
「「資本主義の終焉と歴史の危機」読了 --資本主義の本質を利子率の変化から見た良書。いまの日本はある意味トップランナーだった!」
この本の中でも、同様な主張がされています。

また、国債や社債などの債権も、国や会社の成長が成果に反映されるものですので、プラスサムゲームの仲間です。

では、折角ですので、逆のゼロサムゲーム、マイナスサムゲームの例を上げてみましょう。

ゼロサムゲームの例の一つとしては、FX投資などが上げられます。この投資は、売買が一対一で、通貨自身は成長しないので、誰かが得をすると誰かが同じ量、損をしています。まあ、総利得で言うとFX会社の手数料があるので、厳密に言うとマイナスサムゲームです。
これらのゲームは、相手を出し抜くという非常にシビアなルールの下で勝ち抜かなくてはいけません。まして、勝ち続けるというのはそう簡単なものではないでしょう。

次に、(ある意味本格的な)マイナスサムゲームは、胴元の取り分、もしくは手数料の大きいギャンブルや宝くじが挙げられます。
これらのゲームは、大数の法則でやればやるほど損をする可能性が高まりますので、あまり勧められないゲームです。

この記事のまとめ:

  • プラスサムゲームは、総利得がプラス。株式投資、債権。全体で成長を享受できる
  • ゼロサムゲームは、総利得がプラマイゼロ。FXなど。相手を出し抜く実力が必要。長期的に勝ち続けるのは難しい。
  • マイナスサムゲームは、ギャンブルなど。胴元の取り分、手数料が高く、勝ちづらい