クレジットカードブランド比較 –VISA、MasterCard、AMEXの成長性と財務状況を比べてみました。ビジネスモデルの違いが大きく財務指標に現れる状況。市場も評価ヽ(^o^)丿
ランキングで、今こんな順位にいます☆(*・.・)ノ
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前回のブログで、新たに購入していたVISAカード(Visa Inc. (V) )の財務状況を見ました。↓
Visa Inc. (V) 配当が出ました –クレジットカード最大手。独特なビジネスモデルから紡ぎだされる収益で成長を維持
Visa Inc. (V) 配当が出ました –クレジットカード最大手。独特なビジネスモデルから紡ぎだされる収益で成長を維持
今回は折角なので、クレジットカードの国際ブランドの財務状況とその成長をみてみたいと思います。
今回比較するのは、
- VISAカード Visa Inc. (V)
- マスターカード MasterCard Incorporated (MA)
- アメリカン・エキスプレス・カード American Express Company (AXP)
となります。
クレジットカード市場のシェアは、VISAカード>マスターカード>アメリカン・エキスプレス・カードの順ですが、各社財務や成長性に特徴があるのかみてみたいと思います。
クレジットカード市場のシェアは、VISAカード>マスターカード>アメリカン・エキスプレス・カードの順ですが、各社財務や成長性に特徴があるのかみてみたいと思います。
まずは、PLから売上や各種利益をみます。
下記にVISAカード、マスターカード、アメリカン・エキスプレス・カードの順に並べています。
なお、データは米国のヤフーファイナンスから取っているのですが、売上原価の取り方がおかしい感じなので、売上高総利益率は無視しましょう。今回は、売上高のボリューム感と売上高純利益率の推移をみていくこととします。
まずは、VISAカード。売上は少しずつ成長しています。それに伴い、売上高純利益率もじわじわと良くなっています。成熟したクレジットカード市場で健闘していると思われます。
次に、マスターカード。売上はこちらも少しずつ成長。売上高純利益率も上げていますが、利益率自体は、VISAカードより劣っていますね。
最後に、アメリカン・エキスプレス・カード。売上は横ばい。売上高純利益率も横ばいですが、VISAカードやマスターカードに比べて、かなり劣っています。
上記のグラフから、3社の特徴ですが、VISAカード・マスターカードとアメリカン・エキスプレス・カードは、売上高の規模感、売上高純利益率で大きな違いがあります。
この違いは、ビジネスモデルが違うからです。VISAカード・マスターカードは、カードのライセンスを金融機関等に提供をして、手数料を稼ぐのみのビジネスモデルですが、アメリカン・エキスプレス・カードはカード発行の段階から自社で行っており、上流から下流までカバーしています。
どちらが良いかは一概にはいえませんが、儲かる事業に特化するという意味では、VISAカード・マスターカードのほうが優れています。事業の「選択と集中」と「多角化」という切り口では、収益性を求める場合は、選択と集中をしたほうが利益率が良くなります。デメリットとしては市場環境の変化に弱くなることがありますが、ことクレジットカード市場の場合は、枯れたビジネスで今後数十年はグローバル市場も含めて、成長の余地がありますから、儲かるビジネスに集中しているVISAカード・マスターカードのほうが良さそうです。
この違いは、ビジネスモデルが違うからです。VISAカード・マスターカードは、カードのライセンスを金融機関等に提供をして、手数料を稼ぐのみのビジネスモデルですが、アメリカン・エキスプレス・カードはカード発行の段階から自社で行っており、上流から下流までカバーしています。
どちらが良いかは一概にはいえませんが、儲かる事業に特化するという意味では、VISAカード・マスターカードのほうが優れています。事業の「選択と集中」と「多角化」という切り口では、収益性を求める場合は、選択と集中をしたほうが利益率が良くなります。デメリットとしては市場環境の変化に弱くなることがありますが、ことクレジットカード市場の場合は、枯れたビジネスで今後数十年はグローバル市場も含めて、成長の余地がありますから、儲かるビジネスに集中しているVISAカード・マスターカードのほうが良さそうです。
それでは、その観点で、ここ数年の成長性をみてみましょう。今回は、EPSの推移でみていきたいと思います。EPSは一株利益というもので、純利益の総額を発行している株数で割ったものです。そういう指標なので、3社の比較において絶対値には意味がありませんが、経年変化を追うことは意味があります。
アタリマエのことを書きますが、株価はこのEPSに比例して動きますので、ベーシックな企業の利益成長を追うことは非常に重要なことです。
まずは、VISAカード。2008年からのデータになります。2012年に一時、利益を下げましたが、後は順調に成長しています。2016年度は第2四半期までの合計値なので無視しますが、2010年度から2015年度の5年間で、約2.5倍となっています。かなりの成長率です。
続いて、マスターカード。こちらも順調に成長しています。同じく、2010年度から2015年度の5年間で、約2.4倍と成長。こちらもいいですね。
最後に、アメリカン・エキスプレス・カード。じわじわと成長は見られますが、ばらつきも大きいですね。やはり事業が多角化し大きいため、収益や利益もばらついているようです。
クレジットカード事業の世界的企業3社では、ビジネスモデルという観点で大きな違いがあるのが分かりました。それが、財務状況に現れており、さらに利益の成長性にも大きな影響を与えているようです。株式投資の世界では、「割安な会社に投資」するか、「成長している会社に投資」するかが基本です。
今現在で、市場が3社をどう評価しているかというと、各社のPERは
今現在で、市場が3社をどう評価しているかというと、各社のPERは
- VISAカード 24.84
- マスターカード 23.93
- アメリカン・エキスプレス・カード 11.48
となっています。PERは株価収益率と言って、前述のEPSに対して、株価が何倍になっているかという指標です。数字が大きいということは、割高であって、別の味方をすると市場はその会社を割高でも買おう、つまり高く評価をしていることになります。倍以上高くなっていても、前者2社は市場で買われている事実を見て、やはり市場は選択と集中をした強い事業の方を評価していることが分かります。
この記事のまとめ:
- VISAカード・マスターカードとアメリカン・エキスプレス・カードは全く違うビジネスモデルを展開している
- アメリカン・エキスプレス・カードは売上ボリュームは大きいが、利益率、成長性は低い
- 一方、VISAカード・マスターカードは利益率、成長性が高いビジネスを展開
- 市場も倍以上のPERを付け、VISAカード・マスターカードを評価している
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