「頭がこんがらがってうまく話せない時に試してほしい 知的な伝え方」読了 –論理性を中心としたアウトプットの方法を伝授!話し方、書き方を丁寧に解説してくれます。ヽ(^o^)丿

最初にページを開くとこう書いてあります。

この本は、相手から「わかりやすい!」と言われる伝え方を習得するための本です。

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この本を手にとった動機を正直に申し上げますと、昨年、私が本を出版するに当たり、装丁が美しい本を参考にしようと思って、内容以外の要因で目についたものです。しかしながら、中身も分かりやすい内容になっており、すっと頭に入るものとなっています。

■章立ては?

第1章 頭がいい人の「伝え方」は何が違うのか
第2章 知的に見せる話し方
第3章 一瞬で伝わる!知的文章術
第4章 伝える力を、さらに高める

■論理性の力

第1章では、この書籍の中心テーマである、「論理力があるかどうか」というところから入ります。しかも、論理力は、先天性ではなく、誰でも鍛えることができると断言しています。そして、論理力とは「物事の道筋を理解して、それをきちんと説明するための力」と定義します。
このように用語をきちんと定義して、話をすすめる態度は非常に好感が持てます。抽象的な概念ほど、言葉一つでは伝わり方・受け取り方が多種多様になってしまい、話が伝わらないことが多いです。当書籍は論理性を売りにしているだけあって、このあたりはきっちりしています。

次に出てくる用語が、「他者意識」。相手のことを意識しよう、ということですね。そのためには、自分の常識を捨てて、相手によって伝え方を変える必要があることを説いています。

そして、第1章の中心課題は、論理性の規則の3点。

①イコールの関係

著者は、抽象化=帰納法、具体化=演繹法を利用して、引用する、くっつけることをイコールの関係と呼んでおり、関係なさそうなものをくっつけていくことが勝ちがあると主張しています。

②対立の関係

2項対立しているような概念を持ってくる、引き出してくることにより、複眼的思考で物事の見方を深めようという取り組みです。
この中では、前述の帰納法、演繹法をさらにレイヤを高めた、弁証法の説明をしています。弁証法は、2つの対立主張の間を取ったり、良いところを取ったり、悪いところを棄却していくことを繰り返すことにより、新しい主張、ジンテーゼを見出していく手法です。

③因果の関係

論理性では非常に重要な因果関係、AならばBそのものですね。

以上の3つの考え方をベースに、当書籍では論理を組み立てるように指導しています。

■話し方のテクニック

第2章は話し方のテクニックの話。
最初に出てくるのが、会話における「間」の使い方。

そしてこの章でいちばん大事なのが、「接続詞」。
会話もそうですし、文章もすべて、コミュニケーションのすべてにおいて、接続詞は重要になります。会話の展開の方向性を有効に占める接続詞を適切に使うことに寄って、伝わりやすさが格段に増しますし、相手にも理解しやすい内容になります。

また、言葉以外の表現の重要性も説いています。ノンバーバルコミュニケーションとして、視覚、聴覚にも訴える方法は、より相手にインパクトを残すことができます。ある学術的な結果として、印象は言葉以外の要素で93%が決まってしまうようです。トーナルなコミュニケーションを心がけましょうね。

■文章術

第3章は文章術。
歴史的にも活字が発明されてから、コミュニケーションが格段に深耕しましたし、時空を超えて伝わるようになりました。また、現代では活字を残すコストがほぼ0円になっていますので、これらSNSなどの道具を使って、人々に影響を与えることが容易になっています。
そんな時代ですから、文章力を高めて、自分の主張を適切に伝える力は相対的に重要になってきているわけです。

文章力を高める方法としては、インプットを豊富にすること。アウトプットもたくさん行い、さらに徹底的に論理的な文章を書くことにこだわること。
これらを繰り返すことにより、あなたの伝える力はあっという間に良くなります。

■最後に

当書籍は、コミュニケーションの基礎を改めてシンプルに指し示した教科書のような本です。イラストも豊富で、読みやすい構成になっています。

文章作成や会話に悩みがある方は一度、手に取って見てはいかがでしょうか。

ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!
amzn.to/2G1VtGw 
ビジネス社さんより出していただきました。

この記事のまとめ:

  • 当書籍は、コミュニケーションの基礎を掘り起こした良書
  • 会話、文章の観点から、伝わりやすさを伝授
  • 論理性の重要さ、接続詞の使い方など基礎的な観点を提示

投稿者プロフィール

もりかずお
もりかずお代表