「経営者とは 稲盛和夫とその門下生たち」 読了 --アメーバ経営の影にはハートを動かす1つの真実が

この本は日経トップリーダ編集の、稲盛和夫氏、および盛和塾生のインタビューをまとめた一冊です。


稲盛さんはもちろん「アメーバ経営」のキーワードで知られている人ですが、この本ではその本質について掘り下げられています。
経営を司るリーダは、情熱を持って動かなければいけない。強い意志を持って動くことで、従業員は心を動かし、自ら行動を始める、と。この下地があるからこそ、アメーバ経営の見える化が活かされ組織が動かされる、ということです。

目的は、人の心を動かし、自ら(経営者のように)行動をさせるようにすること。
手段は、アメーバ経営による最小単位の見える化で状況、データを共有すること。


ハートを動かすためには、やはりリーダの情熱がないと始まらないということですね。


まもなく、財務部署に異動する私としては、「データを使っての見える化」で終わってしまってはいけない、ということを改めて教えられた気がします。


経営の原点12か条
1. 事業目的・意義を明確にする
2. 具体的な目標を立てる
3. 強烈な願望を心に抱く
4. 誰にも負けない努力をする
5. 売り上げは最大限に、経費は最小限に
6. 値決めは経営
7. 経営は強い意志で決まる
8. 燃える闘魂
9. 勇気を持ってことにあたる
10. 常に創造的な仕事を行う
11. 思いやりの心で誠実に
12. 常に明るく前向きで、夢と希望をいだいて素直な心で経営する

ハートに関することが多いですね。



経営者とは 稲盛和夫とその門下生たち [単行本] 日経トップリーダー (編集)