「殿、利息でござる!」観了 --金貸しにより宿場町を救おうとするアイデアマンを焦点にした映画。登場人物の自己犠牲から事業化していく行為は素晴らしい!

この映画は、仙台藩の吉岡宿で、宿場の収入が激減し補助金がない中で、仙台藩からの「伝馬役」という負担を強いられて疲弊していた宿場を改善していく物語です。
私はアマゾンプライムで見ましたが、決してタイトルから想像するようなお笑いの映画ではありません。投資の本質が垣間見れて面白かったのと、人々が協力して課題を解決していく様がとても美しく、共感できる物語となっています。

にほんブログ村 株ブログ サラリーマン投資家へ ランキングで、今こんな順位にいます☆(*・.・)ノ
Twitterもフォローお願いします → fairvalueinvestment @fairvalue_i
このブログのfacebookページはこちら→ Fair Value Investment 公正価値投資

先程、物語と書きましたが、原作は、歴史小説『穀田屋十三郎』(磯田道史著)から採っています。仙台藩の実話でもあり、この映画の中に出てくる商家が今でも店を構えていて、歴史的な価値も感じさせる映画の作りになっています。

この映画で感じたことは2点。

一つ目は、江戸時代でも金貸し業が機能していて、それが藩・政府にも適用しているところ。つまり、債権・債務の関係で言えば、商人のほうが権利を持つことがあり、かなり強くなっている状況があるというところです。
金融というと現代のもののように感じますが、この頃から機能していたんですね。
江戸時代と言えば、大阪堂島の米の先物取引が世界最初に行われていたという歴史もあります。

二つ目は、吉岡宿で藩に貸しだすためのお金を集める時、寄付行為として尊い行動として見られていたこと。各自の財産を犠牲にして投げ打って、原資とする行為がクローズアップされます。
物語が進むうちに、もともと金貸し業をして宿の皆から嫌われていた事業家も、昔からこの宿場町の課題を把握していてとてつもないお金を貯蓄していたことが分かります。皆が力を合わせて宿場を救おうとする行為が、慈善の行為としてみなされています。
事業は、幾つかの自己犠牲を通じて、やっと得るものができていくことを教えてくれます。

株式投資をしていると、本業をやっていない中で配当などを得ていくため、批判をされることもあります。
投資の目的は、自分の資産形成も大事ですが、世の中のお金の流れを作ることもあります。そこから得られた利益は、今後少しでも世の中に還元していけたらと思います。

この記事のまとめ:

  • Amazonプライムで、「殿、利息でござる」を視聴
  • 苦しい宿場運営の中で、藩に金貸しをすることをするアイデアが生まれる
  • 各自の財産を投げ打つなど、自己犠牲から事業が始まることが分かる映画