「寄付をしてみよう、と思ったら読む本」読了 –コモンズ投信会長の渋澤健さん、日本ファンドレイジング協会代表理事の鵜尾さんが紐解く「寄付のすすめ」

この書籍は、コモンズ投信会長の渋澤健さん、日本ファンドレイジング協会の理事長の鵜尾雅隆さんが共著された、寄付に関する書籍です。

ちなみにこの時の、出版記念会の様子はこちら↓。

左から、コモンズ投信の馬越さん、渋沢さん、日本ファンドレイジング協会の鵜尾さん。

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■章立ては?

章立ては、
序章 寄付とは未来を信じる力
第1章 日本人は寄付が嫌いなの?
第2章 こんな所で寄付が使われている
第3章 寄付をめぐる環境は様変わり
第4章 寄付する人 渋沢栄一に学ぶ
第5章 お金の4つの使い方 -寄付教育のすすめ
となっています。

序章の「寄付とは未来を信じる力」では、寄付周辺における現在の状況を俯瞰します。特に、寄付の広がりについては詳しく説明されています。
さらに、寄付という行為の本質、心が満たされるなにかについて言及します。

第1章の「日本人は寄付が嫌いなの?」では、日本の寄付文化の現状。例えば、個人寄付総額のGDP比で、日本は0.14%とかなり低い値。英国が0.54%、米国が1.44%に比べるとかなりの低さですね。米国の1/10。
これらの原因について、日本の宗教感や中間層の気持ちの話など、多様な観点から論じています。また、今まさしく寄付文化に変化がある点についても考察していて、スポーツ、あるいは企業の寄付に対する姿勢などに触れています。

第2章の「こんな所で寄付が使われている」では、寄付金が利用されているところの事例紹介。いろいろな所で役立っているのが分かります。

第3章「寄付をめぐる環境は様変わり」では、寄付をするハードルが徐々に下がっている点を解説しています。この頃は、Tポイントなどのポイントも寄付に回せますので、比較的気軽に寄付に参加できますね。

第4章「寄付する人 渋沢栄一に学ぶ」は、渋澤健さんの祖先に当たります、渋沢栄一さんの事業活動、そして寄付活動についての説明です。渋沢栄一さん、次の1万円札の方ですね。
渋沢栄一さんは、江戸時代から明治時代にかけて、500社以上の会社の立ち上げに関わり、日本の資本主義の父と言われている人物です。また、寄付にも積極的で、養育院(現在の東京都健康長寿医療センター)を立ち上げ、恵まれないお子さんへの支援を行っています。

第5章の「お金の4つの使い方 -寄付教育のすすめ」では、消費、貯蓄、寄付、投資というお金の姿が変化する4つの形態を説明しています。
この観点は、私もお金の七变化という観点で捉えていて、お金を人生のどのステージで、どのシチュエーションで、どこに置くかを重点に考えています。
当書籍では、お金の4つの使い方のうち寄付という行為は、受動から能動へ、me→weという観念である、というとても面白い説明があります。ここはぜひ読んでみてください。

■印象に残るところは?

当書籍で一番印象に残るところは、寄付という「お金を無償で出す」という行為について、「共感」や「人生におけるお金の使い方」もしくは「人生におけるお金の位置づけ」、そして「日本人の心」という、多面的な観点から有用性を見ているところです。
当書籍の勧めに従い、寄付をすることによって、貴方の心の中に何かの変化が起こって、それがただただお金を出す行為から、世のため人のために何かをしようという心境の変化、そして、そもそものお金との付き合い方に気づくことができると思います。
物質的に豊かになった日本ですが、それ以上になにか大事なことに気付けるかもしれません。

■私自身の寄付の取り組み

私自身の寄付への取り組みですが、ブログ記事で書いていますが、名古屋の孤児院さん「愛知育児院さん」に3年前から寄付をし始めました。住宅ローンが終わったこと、投資の配当収入が増えてきたこともあり、奥さんと相談して始めたものでした。
寄付をし始めて、気づくことも多かったです。特に、対外的に役に立ちたいという人間の心の本質に触れられた、気づいたのは、とても価値あることでした。

「初めての寄付1 –児童養護施設への寄付を実行に移してみました。寄付に至るまでの道のりを纏めました。ヽ(^o^)丿」
「初めての寄付2 –寄付金控除の仕組みを理解しよう。寄付金控除は使徒がわかりづらい税金をコントロールして、自分の寄付先に振り向ける行為」
「2年目の寄付3 –2017年度は寄付を始めて2年目。昨年に引き続き、孤児院への寄付を実施。寄付金額は倍に!さらにJビレッジにも少額を寄付してみた。」
「寄付のすすめ4 –一昨年から寄付を始めた愛知育児院さんに初めて訪問しました。寮長さんに施設を案内いただきました。」

自分の人生は、上記の図のように、4つの要素を中心にして進めています。①気象、②投資、③フットボールのこれまでの取り組みを充実させて、最後は④の恵まれない人のために何かができたら良いなと思っています。

■最後に

最後に、この本の出版記念イベントも催され、参加してきました。その様子はこちら↓になります。ご一読いただけますと幸いです。
街角経済40 「寄付をしてみよう、と思ったら読む本」出版記念イベント –渋澤健さん鵜尾雅隆さんの「寄付文化」に関するトークショー。日本に新たな寄付の風を起こせるか!ヽ(^o^)丿

ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!
amzn.to/2G1VtGw 
ビジネス社さんより出していただきました。

この記事のまとめ:

  • 日本の寄付文化をリードするお二人の書籍
  • 寄付について多面的に分析し、寄付をすすめる良書
  • この本を読むことにより、寄付に対する新しいイメージに気づける

投稿者プロフィール

もりかずお
もりかずお代表