「具体と抽象」読了 --具体的な事を言う人と抽象的な事を言う人は言葉が噛み合わない。レイヤーの高い抽象化を行いながら具体的事例を検証していこう!

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当書籍は、具体的な事象と抽象的な事象の関係性を、幾つかの事例を持って説明しています。
久々に電子書籍で読んでみました。

章立ては、
序章 抽象化なくして生きられない
第1章 数と言葉
第2章 デフォルメ
第3章 精神世界と物理世界
第4章 法則とパターン認識
第5章 関係性と構造
第6章 往復運動
第7章 相対的
第8章 本質
第9章 自由度
第10章 価値観
第11章 量と質
第12章 二者択一と二項対立
第13章 ベクトル
第14章 アナロジー
第15章 階層
第16章 バイアス
第17章 理想と現実
第18章 マジックミラー
第19章 一方通行
第20章 共通と相違
終章 抽象化だけでは生きにくい

結果として、具体的なものしかイメージできない人は、抽象的な上位概念を理解できない。一方、より抽象的に物事を捉えられる人は、俯瞰できる人ですから、全体を見ることができることとなります。

この結果から、より抽象的に考えられる人材の重要性を説いていますが、その弊害も触れています。
それは、より抽象的な事柄であるルールや理論は、具体的な事象の積み重ねから括られた概念なのですが、一度構築されると固定化され、独り歩きしてしまう弊害です。ルールが現実の具体的事象の変化に合わさられず、本末転倒的になってしまうことを指摘しています。

こう考えると、ある程度おとなになって、重要な意思決定を任せられるようになった場合は、少し上位のレイヤで俯瞰して物事を考えていく必要がありますね。

レイヤの概念を書いた、私の記事はこちら↓
「人生、レイヤーを意識しよう --経済にしても、経営にしても、層(layer)が積み重なって成り立っていることを理解しよう!軍隊、インターネット、企業戦略を例に。ヽ(^o^)丿」

私も会社の上司から、以下のような進言を受けています。

  1. 深く入り込むこと
  2. それを俯瞰できること
  3. 多くの事象を統合できること
  4. その中から大事なことを抽出し、手を打てること
これからの人生、抽象的な概念から俯瞰しながら、常に具体的な事象で修正できる人間になりたいですね。

この記事のまとめ:

  • 具体的なことしか考えられない人は、抽象的な発想ができない
  • 一方、抽象的な発想ができる人は、物事を俯瞰できる
  • 抽象度を高めすぎると、そちらを優先してしまうという弊害が発生する
  • 両者をバランス良く適用し、問題解決できる大人になりたい