「仕事の報酬とは何か」読了 --主体的に仕事に取り組みたい方への良書。ただ、抽象的内容に終始

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当書籍は、仕事の延長線上にある成果、そしてその報酬について新たな観点で捉えたものです。自分の仕事を改めて見直すことで、新しい価値観をもって日々の仕事に向かい合うことができるのではないでしょうか。。

当書籍では、仕事の報酬を、①能力、②仕事、③成長であると定義し、それぞれの内容を解説しています。
これまでサラリーマンをやってきた方は、基本的に言われたこと、命令されたことを忠実・迅速に実行することが求められますので、受け身の考え方が多かったかと思います。仕事の報酬をお金と直感的に捉えてきた方は、当書籍をご一読するのが良いかもしれません。

一方、仕事を主体的に取り組もうとする方、つまり経営をされている方や、サラリーマンでも仕事を自分なりの考え方で主体的に取り組んでおられる方は、この書籍の内容はすでに納得できる内容ですし、ある意味アタリマエのことしか書かれていないと感じられるかもしれません。

そういう意味で、当書籍は仕事の捉え方や読み手のこれまでの人生によって、いろいろ評価が分かれる内容でして、私自身はそれほどお薦めはしません。

と言うのも、話の展開が論理性を書いており、気持ち的には非常に納得できるのですが、ところどころでなぜそうなるの、と思うことが多かったからです。
また、内容が抽象的で、具体性を欠くものが多く、実践的ではありません。

なんのために私たちは働いているかという大きく重要な命題に対して、これまでの事例や説明がない中で完結するのは、やはりページ数や文字数が限られる文庫本では難しいようです。

ただ、スピリチャルな後押しがほしい方には、当書籍の抽象的内容は、逆に、前向きでいい効果を生み出すかもしれません。文庫で安い書籍なので、手にとって見ても悪くはないかもしれませんね。あと、極めて文字数が少ないので、2時間ほどで読めてしまうので、忙しい方にも良いかもしれません。