「メモの魔力」 読了 --メモという手段を入り口にして、人生の変え方、人生目的の叶え方を説いた良書。前田さんの人柄も伺えます。(゜-゜)

当書籍は、SHOWROOM株式会社代表取締役社長として、ライブ配信の仕組みである「SHOWROOM」を立ち上げた前田裕二さんの著作になります。
前田さんは最初の就職は証券会社ということで、そのなかでも目的達成のために新人離れした行動をした異色の人でした。

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■章立ては?

序章 「メモの魔力」を持てば世界に敵はいない
第一章 メモで日常をアイデアに変える
第二章 メモで思考を深める
第三章 メモで自分を知る
第四章 メモで夢をかなえる
第五章 メモは生き方である
終章 ペンを取れ。メモをしろ。そして人生を、世界を変えよう

■メモってなに?やり方は?

第一章では、手段としてのメモの効用、そしてその取り方などを解説してくれます。
特に、メモによって鍛えられる5つのスキルでは、読んでおきたい効果です。

その中でも、文章の構造化の効用というのはとても重要であると感じています。
文章は、一文を句読点で区切るところから始まり、そのつながり感を助詞や接続詞で意味づけしていきます。大きなテーマは段落として分けます。
これらの日本語の構造化は、相手に伝えたいことを伝えるためには非常に重要な技術で、学校では小学校時代に「書き方」と胃う形で学びますが、それ以外はほとんどの方が学んでいない技術となります。

この構造化に特価した書籍としては、「「論理的に考える技術」 読了 --ロジカル・シンキングに飽きた方へ、もしくは日本語の書き方に悩んでいる方へ」がありますので、ぜひ手にとって見てください。内容については、上記のブログで書評をさせて頂いています。

さてさて、この第一章でもう一つ重要なのは、メモの目的。
前田さんは、「ファクト」を「抽象化」して、自分のアイデアへと「転用」する、と言う、フレームワークを提示します。
この章を読むことによって、メモの利用目的、利用の仕方を学べることになります。

■メモをどう使うの?

いよいよ第二章でメモの使い方。
上述の通り、メモは自分のアイデアへの転用が目的でしたが、その手前に中傷がありました。この章では、思考の深め方と言うタイトルの通り、抽象化の方法が展開されます。

抽象化=言語化

右脳だけでは人を動かせない、と言う段落では、人が普通に実行している右脳で直感的に感じたことを、そこからさらにグルーピングして抽象化する技術を紹介しています。
とりわけ沢山の人が良いと思っていることを、いろいろなものさしで見てみて、なにが良かったのかを抽出することが重要なのでしょう。それらを一度グルーピングすることにより、その良さの本質が見えてくると思います。

その次に行うのはその良さの、言語化。意味を壊さないように、そして最大限の効率で人に伝わる適切な抽象的言語を見つけるのが大事であることを教えてくれます。

■メモというアウトプットが自分に戻ってくる

第三章、第四章は、メモが自分自身の思考に影響を与えてくる様を解説しています。上述の通り、抽象化→言語化まで行った行為が、結局のところ自分の思考の整理に役に立っていることになります。
ここまで来ると、書くことによって自分自身が自然と成長している姿を目にすることができるのではないでしょうか?

そして、そのことが、自分の夢を叶える第一歩になります。
この章では夢の設定のための、面白いフレームワークを紹介しています。夢を設定するときに、「SMART」という指標で設定をすると実現しやすくなるというものさしです。
・S Specific 具体的であること
・M Measureable 測定可能であること
・A Archievable 到達可能であること
・R Related 関連性があること
・T Time 時間の制約があること

この中でも、特にSMTは重要とのことで、具体的で、測定できて、時間の区切りを持った夢を設定していきたいですね。

■最後に

最後の章は、姿勢、習慣、熱というキーワードで展開されます。
やはりメモは一つの手段であって、その手段を活かすためにも、そもそもの資質を要求されます。
これらのバランスが重要なんですね。

ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!
amzn.to/2G1VtGw 
ビジネス社さんより出していただきました。

この記事のまとめ:

  • 逆境をはねのけ、SHOWROOMと言うサービスを確立した前田裕二さんの著作
  • メモを入り口にして、人生の変え方、夢の持ち方を解説
  • メモという手段と、人生という目的を融合させた良書