「「きっちり!」仕事ができる人の47のポリシー」読了 --日々の仕事の調整が苦手な方への解決法が記されています


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当書籍は、私の奥さんの中学校の同級生の方、風見さんの著作になります。奥さんが中学校の同窓会に出た時にその事実を知ったということで、早速手に入れて読んでみました。

筆者は、クレジットカード会社に勤務の後、英国のホテルに転職、その後、アイルランドとオーストラリアの日系総合商社に転職と非常に多彩な職歴をもっている方です。現在は、日本コカコーラのマーケティング本部エグゼクティブセクレタリーに就いており、さらに日本で52人しかいないという米国上級秘書上位資格を取得しています。すごい方ですね。

本書の内容は、

  1. 仕事は、サービス
  2. 最速仕事ダンドリ術
  3. 気配り時間管理術
  4. 仕事・トラブルのサキヨミ術
  5. 正しく伝えるコミュニケーション術
  6. 仕事が速い人の7つのワザ
  7. ジブン時間の管理術
の章立てで、併せて47個のノウハウを列記しています。

秘書という役割は、仕事を円滑に進めさせるプロフェッショナルですから、きちんと仕事をこなす方法を示しながら、さらに人に合わせて柔軟にタスクをこなしていく方法を記しています。

また、先を読んで仕事を行う重要さも強調されており、少しでも気を利かせて先回りすることの良さを示してくれています。

私は大学時代は体育会のアイスホッケー部に所属しており、ポジションもサッカーでいう中盤である、「センター」というポジションを担っていました。センターというポジションは、全体を俯瞰してみて、リスクを抑えながらチャンスを狙うという、全体的な効果を最大化するポジションです。ですので、常に状況を把握し、今後の展開を予測する能力を要求されました。そういう意味で、先を読む力の有用さはよく分かりました。
そして、大学アイスホッケー時代の最後は、主将もやらせていただきましたので、プレーをしながら試合もマネージメントする事が必要ででした。当書にあるように、目の前の敵(現場の職務)に対応しながら、全体を俯瞰したイメージを持ち試合(会社の利益の最大化)に臨むことに非常に納得出来ました。

現在の経営者の方々も、現場の問題・課題の細部を日々気にして個別に指示を出しながら、更にその上で1年から5年位の目線で利益を最大化することを考えていることと思います。
そのために、相反する2つの「二項対立」を、限られた時間と経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報・ノウハウなど)を使い、バランスよく解決していっていることでしょう。

筆者は、正しくこのような状況のエグゼクティブな秘書という役割をきちんと認識し、時には上司の指示を忠実にこなしながら、時には会社全体のことを考えて行動しているようです。見習いたいですね。

当ブログのテーマであるFair Value Investment 公正価値投資においては、投資の世界は将来何あるかわからないという前提をおいて考えますので、過度に予測をすることは禁物です。ただ、最悪なことを認識し、そのリスクをコントロールした上で予測を活用することは、投資においても大事なことだと思います。