アルゼンチンのデフォルトの検証 –国的にダメな時もあるが、投資すべきか?
前回は、マレーシア航空撃墜事件を踏まえて、ロシア株の今後を考えました。
ロシア売り、暴落の事例検証 –戦争等の不確実性が上がることによる資金の引き上げ
今回は、アルゼンチンのデフォルトを考えたいと思います。
アルゼンチンの今回のデフォルトについて、その構造はもうご存じの方も多いと思います。
アルゼンチンは2001年、デフォルトを起こしており、その際に約90%の債権者に平均で75%の債権放棄をお願いしていました。しかし、残りの約10%の債権者が債権放棄に応じず、また、米国での裁判で約10%の債権者に全額支払いをしない限り、約90%の債権者への支払いを認めない判決を出していることから、アルゼンチン政府はどちらにも払えない板挟み状態になっていました。
アルゼンチン政府としては支払い能力はあるので、払っても良いのだろうけど、上記の判決に縛られて支払いができないようです。、
このような、払える状態なのに、デフォルトをすることをテクニカルデフォルトというのですね。
ちなみに私が保有しているアルゼンチン株式のメルカドリブレ↓
https://finance.yahoo.com/q/bc?s=MELI
絶賛大暴落中。ヽ(^o^)丿
まあ、こういう時もありますです。
さて、ではこのような状況で、アルゼンチン株式を買うべきかどうかということですが、気長に待てる余裕のある方は買っておいても良いかと思います。通貨も安くなっているので、リスクはかなり減っていると思います。
国全体としては成長をしています。
http://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=NGDP&c1=AR&s=&e=
大きく見ると投資のチャンスでしょうね。
しかしながら、アルゼンチンは現在、短期的には実体経済に少し落ち込みが見られますので、資金と時間に余裕のある方のみが儲けられる投資対象でしょう。
まあ、このような現象は新興国の株式では日常茶飯事で起こりますので、気持の余裕を持って臨みたいところです。
— ここからヤフーニュース引用 –
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140731-00000011-asahi-bus_all
米S&P、アルゼンチン国債を格下げ 「債務不履行」に
朝日新聞デジタル 7月31日(木)6時32分配信
米大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は30日、アルゼンチン政府が借金のために発行した国債を、約束通りお金が返せない「債務不履行」の一種である「選択的デフォルト」(SD)に格下げしたと発表した。
S&Pによると、SDは21段階ある格付けのなかで実質的に最下位の水準。同社は先月末、アルゼンチンが期限を迎えた米ドル建ての国債の利払いができなかったことから、下から3番目の投機的水準とされる「CCC(トリプルC)マイナス」に引き下げていた。
利払いには30日間の猶予期間があり、その期限が今月30日となっていた。アルゼンチン政府と米投資ファンド側は協議を続けているものの、S&Pは、アルゼンチンを支払い能力はあるのに返済できない「テクニカルデフォルト」とみなした。(ワシントン=五十嵐大介)
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