オーナーと経営者の違い –結局どっちが偉いの!資本家と労働者、オーナーと社長、作曲家と歌手、球団オーナーと選手などなど
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似ているようで似ていない職種について、前回は、「経営者と経営コンサルタント、投資家と投資コンサルタント –似て非なる、全く非なる人種について」で、コンサルタント業種について書きました。
今回は、経営者とオーナーの違いについて書きたいと思います。
経営者とオーナーの違い
まず、(わたしのように)ずっとサラリーマンをやっていると、経営している人が会社を所有しているような気になってしまいます。確かに同族経営の会社がまだ多い日本では、社長がその昔会社を立ち上げて、株式を所有している場合が多いと思います。
大きな概念として資本家と労働者というくくりがありますが、ではあなたの会社は誰が持ち主なのでしょうか?
会社には、それを所有している人とそれを運用・経営している人がいます。
簡潔に言うと、会社を保有している人、Owner、オーナーがいます。また、運用している人、経営者がいます。前者は会社を持っているだけの人ですから、基本オーナーとしてはそれ以上、義務的に実行する物事はありません。会社を所有するために出資をしたりすることが多いので、資本家もオーナーに含まれます。
一方、経営者の方は、代表取締役や取締役などの肩書を持って会社を経営し、利益を上げなければいけません。うまく経営できなければ、株式会社では株主に解任させられてしまうでしょう。
このように、オーナーと経営者は雲泥の差がありますが、では、何もしなくていいオーナーは楽ちんではないかという疑問が湧きます。実はそうではなくて、オーナーは経営者のように体を動かさない分、出資をするというリスクを負っています。資本家として溜めてきた資本を新しい事業に投げ出すというリスクです。リスクを具体的に言うと、無能な経営者を連れて来てしまっては会社を破産させられて、自分の資本をゼロにされてしまうリスクです。
両者には、このような関係があるため、オーナーは経営者に経営を委任して、経営者は稼いだ分け前をオーナーに配当などで返します。また、オーナーは会社を潰されてしまっては元も子もないので、ある程度モノを言って監視します。
結局のところ、どちらが偉いかどうかというと、どっちも偉いのですが、対応する役割が違うということですね。会社にいると社長は会社のトップなので偉いわけですが、オーナーという違った観点から見ると、社長も従業員の一員であることが分かります。
話は変わりますが、このような関係にあるものを整理しますと、全てがぴったり当てはまるわけではないですが、
が対になる関係です。
いい例ではないかもしれませんが、その他に似ている関係としては、
などがありますね。曲自身の権利は作詞作曲家が持っていますので、基本的に曲自身のお金は作詞作曲家に入ります。
野球でも、監督や選手はオーナーから選任され、(野球をするという)業務を委任されています。
持つ者(所有者、オーナー)と持たない者の関係で社会を見てみるのもよいかと思います。
今回の話題で、よく出てくるキーワードとしては、「所有と経営の分離」があります。
また、「情報の非対称」、「プリンシパル・エージェント問題」なども付随して出てくるキーワードですが、この「所有と経営の分離」テーマは次回以降に話しましょう。
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