SPDR(スパイダー、スタンダード&プアーズ500のETF) –日本版1557とSPY米国版の違いを見てみよう。手数料が格安のインデックス投資をどうぞ!!
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株式や各種投資の中のジャンルに、投資信託(ファンド)という商品があります。これは、人のお金を預かって、投資のプロ(ファンドマネージャ)が運用し、その運用益を分配する仕組みです。その対価として、ファンドマネージャは手数料収入を得ます。
手数料収入の中には、ざっくり言って、
- 購入時手数料(販売手数料)
- 運用管理費用(信託報酬)
- 信託財産留保額
などがあります。
投資信託はこの手数料で良し悪しが決まると言っても過言ではありませんので、今回はSPYの話の前に投資信託の手数料の話をしたいと思います。
まず、購入時手数料は、全くかからないところと少しかかるところ(投資額の3%程度)がありますが、全くかからない投資信託をノーロードファンドと言います。ネット証券にはこのノーロードファンドが多くなっています。
次に、運用管理費用、信託報酬ですが、こちらは費用が低いものから高いものまであります。一般的に今回ご紹介するようなETFやインデックスファンドと呼ばれるものは、低い傾向にあります。このような投資信託は、銘柄選択のルールがほぼ自動で確定し、ほとんど人の手がかからないものです。一方、ファンドマネージャが積極的に銘柄を選択し、運用益を上げていこうとするアクティブファンドと呼ばれる投資信託はどうしても管理費用が高くなる傾向があります。
最後に、信託財産留保額。こちらは売る時、現金にするときに発生する費用になります。この費用も全くかからないものから少しかかるものがあります。
これらの費用の特徴は、ファンドマネージャや投資信託の成績とは全く関係なく、あなたが購入した投資額の割合に応じてかかるものです。だから、投資信託の成績が悪く元本割れして、マイナスの状況になっていても問答無用で費用は引かれていきます。
以上を踏まえると、如何にこのような費用を抑えるかが大事で、当ブログのように長期投資で複利を活かしていく投資方法ですと、投資成績に大きく影響を与える変数となります。
以上を踏まえて、取引コストが安いインデックスファンドやETFは常に注目を集めており、長期投資で、リスクを減らしたい投資家にとっては唯一の選択肢となっています。
今回は数あるインデックスファンド、ETFの中でも市場全体を取引するものに注目してみましょう。市場全体というと難しいかもしれませんが、簡単に言うと、東京証券取引所に上場している会社を全部買うようなものです。具体的には、会社の規模等で重みを付けて指数化している東証株価指数(TOPIX)に連動させた投資信託を買うことになります。
私の場合は、投資戦略として、
- 節約で資金をため、
- 価値と価格にギャップが出る、暴落時などに地道に購入
- 普段は、優良企業を探すことに努める
- 日本国資産の価値は長期的に下落すると思われるので、海外資産を利用する
- 海外でも、GDPが成長する国を選択する
- GDPの成長は、人口動態と強い相関があるので、人口動態も考慮する
- 配当利回りが高く、連続増配企業と、
- 小型で数十パーセント増益の超成長企業に投資する
と言う流れでやっていますので、日本以外の海外資産が中心となります。そのため、ETFの購入も安定的なS&P500のETFを選択しました。私の投資戦略についてはこちら↓。
「住宅ローン完済後の資金投資戦略 –SPDR(スパイダー、スタンダード&プアーズ500のETF)の利用方法 を考えてみよう!」
なお、S&P500のETFやインデックスファンドは、かの有名なウォーレン・バフェットも推奨しており、バフェット自身の家族へも勧めています。
「手数料に注意を-バフェット氏があらためて送る投資の助言」
そんな、S&P500のETFは、SPDRと言う名前で、ニューヨーク証券取引所(NYSE)ではSPYと言うティッカー、東京証券取引所では証券コード1557で取引されています。
違いを比べますと、
NYSE SPDR S&P 500 ETF (SPY)
- 日本の証券会社で買う場合、一度、米ドルを購入する必要がある。
- 経費率は、0.0945%
- 分配金の率は、現時点で、2.20%
- 分配金は年4回。ドル決済。
- SBI証券の場合は、NISA講座では、購入時手数料はなし。売却時に手数料が発生。約定代金の0.45%(税込0.486%)。最低手数料:5ドル(税込5.4ドル)。上限手数料:20ドル(税込21.6ドル)
東京証券取引所 SPDR S&P 500 ETF (1557 JP)
- 日本の証券会社で買う場合、日本円で購入可能 → その時の為替レートで決済される。
- 経費率は、SPYと同じ
- 分配金の率は、SPYとほぼ同じ → ちなみに、ここでニューヨークと価格の乖離が出る場合は、裁定業者(アービトラージャー)がその鞘をすぐに取ってしまうので、ほぼ乖離は生じないと思われる。
- 分配金は年4回。円決済。
- SBI証券の場合は、NISA口座では、購入時、売却時ともに手数料はなし。
と言うことで、SPYと1557はほとんど同じなのが分かります。強いていうなら、ドルで買うか、円で買うかの違いがありますので、為替でも安くドルを仕入れたいと思う場合は、米国のSPYで買うのが良いでしょう。そんな為替の調整をして2段階で買うのがめんどくさい方は日本の1557を買うのが良いかと思います。
皆さんも、安定的な米国株式を、まずはこのSPDR S&P 500 ETFから始めてはいかがでしょうか?
次は、SPDR S&P 500 ETFよりさらに運用管理費用が安い、Vanguard 500 ETF (VOO)を紹介し、比較したいと思います。
この記事のまとめ:
- SPDR S&P 500 ETFは米国市場をほぼまるごと買える
- NYSE上場のものと、東京証券取引所上場のものがある
- 内容は殆ど変わらないので、為替取引の有無で決めれば良い
- 手数料は格安で、SBI証券の場合は、NISA口座だと、購入(日本のETFの場合は売却も)手数料が無料のノーロードファンドである
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