投資がうまく行かない人の特徴 –失敗ばかりするヒトの裏返しの行動を心がけるだけで、すぐにプラスになります。(;・∀・)

個人投資家の9割が負けていると言われる株式投資ですが、その中でも必ず負ける、負けがちな行動を取る人がかなりの数います。今回は、そんな人の特徴を見てみましょう。

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①損がやたらと気になってしまう。絶対、損な状況は嫌!

行動心理学(プロスペクト理論)では、損は得の5倍くらい精神的苦痛があるようです。ウィキペディアに載っていたカーネマンの実験を転載させていただきます。2つの質問。

質問1:あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が提示されたものとする。
 選択肢A:100万円が無条件で手に入る。
 選択肢B:コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。
質問2:あなたは200万円の負債を抱えているものとする。そのとき、同様に以下の二つの選択肢が提示されたものとする。
 選択肢A:無条件で負債が100万円減額され、負債総額が100万円となる。
 選択肢B:コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除されるが、裏が出たら負債総額は変わらない。

皆さん、どちらを選びますか?

多くの人が、質問1は選択肢Aを、質問2は選択肢Bを選ぶようです。
これは、利益の方(質問1)は確実に得られる方(100%)の方を選ぶのに対し、損失の方(質問2)は可能性があるなら損失を回避するように人間は動くと言う性質があることを示しています。
質問1,2ともに、期待値と呼ばれる確率を考慮した平均値は、同じであるに関わらず、利益は確実、損失は回避という回路が人間には備わっているということです。
このため、人間は損失に敏感で、自分が持った株が少しでも損が出ていると気になってしょうがなくなり、行動を起こそうとします。例えば、すぐに売ってしまうというような行動です。
このような行動は、常に損を確定してしまうばかりか、将来の利益の可能性も断ってしまいます。儲けを得られるチャンスを自ら少なくしてしまっているのですね。
損をしている状況というのは大多数の人が売ってしまっている状況ですから、むしろ損はこれから上向きになる手前の状況だと、鷹揚に捉え、株式投資をしていきましょう。②儲けたくてしょうがない

皆さんが株式投資を始める動機が、当然に利益を得るためにやっていますから、儲けたいという感情は当然です。
でも、その考え方に、時間軸の観念が入っていない人がほとんどです。
株式投資はリスクが有る、そして始めるまでのハードルも高い。そんなことを乗り越えて準備してき、やっと株を買ったのだから、すぐに儲かるだろう、すぐに利益が出始めるだろうと思いこんでしまいます。
しかしながら、株式投資というのは、「企業の成長にお金を預ける」ことです。
もう少し話を拡張すると、「企業というのは人材の成長にかける」面も大きくあります。
そう考えると、身近な例で言えば、貴方のお子さんを育てるのと大差はありません。事例としていまいちかもしれませんが、子育て、教育を進めるように、時間をかけて行うものです。
しかも、「所有と経営の分離」から、自ら手を下すことができず、経営者に委託して、それを見守るしかありません。
そう考えると、時間軸を味方につけるような施策を考える、もしくはそれに耐えられる精神力がないと投資家としては一人前ではないことになります。
③人の儲け話が気になってしょうがない
いつも他人の目を気にしてばかりの人、いますよね?
他人の儲けというのは、何かしらの結果であって、その過程は分かりません。ただのラッキーかも知れませんし、いろいろな苦労をしているのかもしれません。
結果だけを見て、羨ましがったり、妬んだりするのはまったくもって無意味、時間の無駄です。
会社でも、あの人は良くしてもらっている、あの人は気に入られているから出世したんだ、などという愚痴をよく聞くと思いますが、他人の過程や努力が分からない以上、どうでもいい話です。
裏返して考えると、他人の儲け話が気になってばかりの人は、自分の考え、自分の心がない人です。自分の考え、戦略、戦術を持って、目標のために七転八倒している人は他人のことを気にする暇がありませんから。
他人が気になる人≒自己がない人、と気づきましょう。
④銘柄を持ったら、毎日、いつも気になってしょうがない
こちらも時間軸の考えが欠けています。
企業は長期で成長します。
成長して利益が増えていくと、企業価値が上がりますから、それに応じて株価が上がります。これが企業成長と株価、「価値」と「価格」の道理です。
毎日株価が変動するのが気になる人は、その変動する道理が分かっていません。短期の価格変動は、他人が気まぐれで買ったり売ったりしている結果ですが、そこには企業の価値はあまり反映されていない変動です。
一方、1年から10年単位で大きくそして緩やかに株価が変動している様子は、企業の業績が反映されています。企業業績の成長は、つまり利益の成長です。
良い事業は必ず利益を成長させて、その結果、株価も高くなっていきます。
利益成長≒株価の伸び、と言う道理を踏まえて、株式投資を行いましょう。ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!
amzn.to/2G1VtGw 
ビジネス社さんより出していただきました。
この記事のまとめ:

投稿者プロフィール

もりかずお
もりかずお代表