シラーPERで現状確認 –コロナの暴落後、3ヶ月は米国株式市場は続伸。再びシラーPERが30倍近くに。投資は慎重に。
コロナの暴落のあと、米国株は一気に戻してしまったので、割安性をシラーPERで見てみましょう。
シラーPERは、通常のPER(株価収益率)を、
・10年移動平均して毎年の変動を均す
・インフレ率で調整する
ことを施したPERになります。
インフレ調整しているの、PERが小さめに出てしまうのが欠点(と言うか当たり前)のようで、一番古い1880年代の頃から時系列で見てみると、上記のグラフのようになります。赤い線は消費者物価指数なので無視してください。
PERが30倍を超えるのが、3回くらいしかないですね。
また、直近を2005年以降の冒頭のグラフで見ますと、コロナで一旦25倍まで下げていますが、すぐに30倍近くになっています。
このシラーPERでは、30倍を超えるとその後の数年はリターンが悪くなる(傾向がある)という過去の結果もあります。
今後は注意ですね。
しかしながら、現在は、
・世界中でデフレ傾向
・世界の主な国々で、景気刺激のために財政支出を多く行っていてマネーがだぶついている
・米国経済が好調で、企業も強いため、米国にマネーが集まっている
などの過去にない特徴があり、過去の法則が生きるかどうかは不明です。当たり前ですが。
ですので、こんなときこそバランス良く投資手法を考えていきたいところです。
ワタクシゴトですが、2018年5月に本を出版しました。
「株は「ゲリラ豪雨」で買い、「平均気温」で儲ける!」
amzn.to/2G1VtGw
ビジネス社さんより出していただきました。
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この記事のまとめ:
- シラーPERを確認
- ここ数ヶ月は、コロナ禍で暴落後すぐに復調
- PERは30倍近いため、投資スタンスは慎重に行きたい
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